派遣看護師として働く前に
派遣看護師のメリット
新人看護師の中で、職場の人間関係に嫌気がさしてやめようと思っている人はいませんか？1～2年目の看護師の離職理由を聞いてみると、先輩とうまくいかなかったなどの人間関係を上げる人が多いです。人間関係で下手にストレスを抱えたくないと思っているのなら、派遣看護師になる選択肢も視野に入れるべきです。
派遣看護師は正規職員とは違って、長期的に同じ所で働く必要はありません。職場をいろいろと変えて仕事ができます。契約期間が決まっている分、嫌な同僚がいたとしても割り切って接することができます。またいろいろな職場に派遣されることで、自分の適性がどこにあるかも把握できます。
看護師が転職するにあたって、理想と現実のギャップが大きいとなかなか仕事が長続きしません。そこで職場のことをある程度知ってから就職したいという人もいるでしょう。そのような人にも、派遣看護師はおすすめです。
派遣看護師の案件の中には、紹介予定派遣もあります。これは一定期間、派遣として仕事をしてもらいます。もし仕事をしてそこで引き続き仕事がしたいというのなら、派遣期間が終了すると正規職員として仕事をする方式です。もしいやなら派遣期間が終了すれば、そこで契約も終わりです。これなら、自分の働きたいところが見つけやすいはずです。
派遣看護師のデメリット
派遣看護師が注意すべき点に、環境の悪い職場に生かされる可能性もある点に注意を払いましょう。派遣のスタッフを求めている所は、自前の正規職員では賄えないので応援に入ってほしいというケースも多いです。ということは少ない人数で業務を回していかないといけなくて、業務量が多くなる可能性があります。ですから派遣先を紹介された際には、詳しく職場の環境などをコーディネーターに訊いておくといいです。
あと派遣看護師の場合、正規職員と比較すると給料その他の待遇はワンランク下がると思ってください。まず正規職員なら発生する可能性のあるボーナスは期待できません。また看護師として働き続ければ、昇給が見込めます。しかし派遣看護師の場合、いくら頑張って仕事をしても、なかなか給料が上がらないジレンマを抱える可能性があるので注意しましょう。
派遣看護師としての勤務先の選択肢
■医療機関への派遣
派遣看護師が仕事をする職場は、いろいろな選択肢があります。まず看護師というと病院やクリニックをイメージする人も多いでしょう。病院やクリニックの中には、派遣看護師を募集している所もあります。基本的には通常の看護業務をこなします。病棟勤務になった場合には、患者の世話や薬の管理などを担当します。クリニックの場合、採血や点滴といった業務をこなすこともあります。
■介護施設への派遣
少子高齢化が進んで、高齢者のケアをどうするかもこれからますます重要な課題になります。このため現在日本全国規模で、介護施設が増加しています。介護施設で派遣看護師を募集するケースもたびたび見られます。入所者のバイタルの確認から介護士とともに高齢者の介助を行います。老人ホームのような入所施設もあれば、デイサービスのような短期施設で募集の出ることもあります。
■学校や企業への派遣
看護師の中には、学校や企業に派遣されて業務を担当している人も見られます。
学校はいわゆる保健の先生として、学生や学校職員の健康管理を行います。高校までは養護教諭の免許が必要ですが、大学や専門学校であれば看護師免許だけでも保健の先生として活動できます。企業の看護師も、医務室に常駐して社員の健康状態の管理を実施します。
その他にも企業看護師の場合、検診の仕事が募集されることもあります。春や秋の健診シーズンに企業を回って、健康診断のお手伝いをします。大きな会社になると、何百人規模で従業員のいる所もあります。このような所で業務する場合、いかに効率的に受診者をさばくかが重要なポイントです。
このように派遣看護師といっても、いろいろな職場があるので適性なども考えてどこで活躍すべきかを考えましょう。
