新人看護師のアルバイト・パート予備知識「治験関連」
●治験コーディネーターと臨床開発モニター
看護師が勤務する治験関連の仕事には2種類あるのですが、1つ目は治験コーディネーターと呼ばれている仕事です。主な仕事内容は、治験モニターに詳しい内容を説明する、治験のスケージュールの管理やデータの収集を行うことです。一方で臨床開発モニターの仕事内容は、治験が行われている医療機関へ訪問し、きちんと治験が行われているのかを監視する、計画は適正であるのかを確かめるというのが主な仕事内容になっています。一般的に治験コーディネーターはCRC、臨床開発モニターはCRAと呼ばれています。
遠方の医療機関に赴く必要があり、出張が多い職場なので、常勤の求人と同じくらいの頻度でアルバイトやパートの求人が出ています。
●仕事の基礎はある程度理解しておこう
どのような仕事内容なのかわからないで勤務しようとすると、この人は全く仕事に興味がないのではないかと思われてしまうので、やはりある程度特徴をとらえて、理解しておくことが大切です。治験の場合には主な仕事内容、治験コーディネーターと臨床開発モニターの違い、必要になるスキルぐらいは知っておくべきでしょう。新人看護師の場合には、看護師以外の資格を取得するよりも、面接対策や書類対策を行うべきです。
アルバイト・パートの時給相場
治験関連のアルバイトは、看護師の平均的な給料よりも高くなっていることが多いでしょう。民間企業で勤務するようになるので、務める会社によって時給は大きく異なるのですが、大体時給2000円前後が平均的だと言えるでしょう。中には一定の日にち、一定の時間以上勤務することで、ボーナスを支給してくれる職場もあります。
求人メモ
●研修制度が整っているので新人看護師でも安心
民間企業で看護師が働く場合、ある程度経験がないと採用してもらうのが難しいのですが、治験関連の場合には新人看護師でも比較的就職しやすくなっています。なぜなら治験関連の仕事を行っている企業では、アルバイトやパートとしても勤務でも研修制度がしっかりと整っていることが多いからです。研修制度を充実させているということは、新人看護師を迎え入れて、しっかりと教育する体制ができているということを意味しています。
治験の場合には比較的大きな会社が多いのですが、新卒を迎え入れることはあっても、中途採用を行っている場合には経験が必要になるというパターンも多いのです。しかし、看護師はそれほど人数が多くありませんし、資格を持っていなければ勤まらない仕事なので、ほとんど未経験同然の新人看護師であっても積極的に中途採用を行っているのです。企業によっては最初からかなり優遇してくれるようなところもあります。
●福利厚生が充実している
治験関連の仕事のように、大手民間企業で働くメリットはたくさんあるのですが、やはり福利厚生がしっかりと整っているという点もかなりのメリットでしょう。治験関連の仕事は女性が多くなっているので、産休や育児休暇、有給休暇を取りたいと考えている人もたくさんいます。しかし、医療機関では休暇を取るのが難しくなっているのですが、治験関連の仕事であれば、比較的休暇を取りやすいというメリットがあります。他にもいろいろな福利厚生があるので、求人を探すときには参考にしてみましょう。
治験関連のアルバイト・パートをしてみたい新人看護師さんへ
治験関連の仕事をする人の多くは、看護師や保健師、医師や薬剤師など、医療関係の有資格者が転職してきます。有資格者は実務経験が少なくても、比較的医療に関する知識を身に付けているのが一般的ですよね。そのため、新人看護師であっても医療に関する知識はある程度身に付けているので、研修を行いやすいのです。だからこそ中途採用やアルバイトであっても、ほとんど経験のない新人看護師を積極的に採用してくれるんですね。
●普通の看護業務とは一味違う仕事
看護師の仕事は通常医師の補助や患者の看護が普通ですよね。治験関連の場合には、基本的な仕事内容が治験の管理になるのです。しっかりと治験が行われているか、実施方法に無理はないかという管理や、収集したデータの管理、スケジュールの管理が一般的になります。しかし、治験モニターを安心させるのも看護師の仕事ということを忘れてはいけませんよ。