新人看護師のアルバイト・パート予備知識「ツアーナース」
日本国内のツアーに付き添う場合
ツアーナースは旅行に同行する仕事なのですが、旅行のときにけが人や病人が出たときに対処するのがツアーナースです。旅行の場合には国内旅行と海外旅行があるのですが、国内旅行の場合には、一般的な団体旅行の他にも、修学旅行やスポーツチームの合宿などに同行することがあります。基本的には1人で同行するのですが、いきなり海外へ行くのは荷が重いので、新人看護師は国内のツアーに同行して経験を積むべきでしょう。国内であれば、1泊2日から3泊4日ぐらいの勤務が多くなっています。
海外旅行に付き添う場合
ツアーナースは日本国内だけではなく、海外へ同行することもあります。一般的なツアー旅行が多くなっていますが、最近は修学旅行で海外に行く学校もあるので、修学旅行に同行する求人も出ています。海外へ行く場合には、可能であれば英語が話せると優先的に採用してくれる場合もあります。日本国内とは全く環境が違うので、新人看護師はまず国内で仕事をしてから海外のツアーに挑戦した方がよいでしょう。
時給相場
ツアーナースの場合には、時給で支給しているところは少なく、大半は日給で支給していることが多いと言えます。なぜなら時間での勤務ではなく、日数での勤務になるからなのですが、日本国内であれば、大体日給が12000円から14000円ぐらいが平均的です。海外であれば14000円から16000円ぐらいの日給が平均的だと言えるでしょう。
求人メモ
●応急処置や救急車の手配などをする機会は少ない
旅行に参加する人は通常健康な人になっているので、ツアーナースの仕事というのは、滅多に看護師としての仕事を行うことはありません。主な仕事内容は旅行中に病人が出たときの対処、ケガ人が出たときの応急処置ですが、健康な人が参加する旅行で、急病人が出ることは少なくなっています。ただし、ツアー参加者は高齢者が多いので、急に具合が悪くなる人が出る可能性もあるということを忘れてはいけません。
もし具合が悪くなった人が出た場合には、ゆっくりと休ませるだけで大丈夫なのか、救急車の手配をするのかの判断は看護師が行います。よって症状をしっかりと把握できるだけのスキルを身に付けておかないといけませんので、誰でも簡単にできるような仕事ではありません。しかし、乗り物酔いをする人がいるので、もし乗り物酔いをしている人がいた場合には、看護師がしっかりと看病する必要があるということも忘れてはいけません。
●観光地でツアー客と一緒に楽しむことができる
ツアーに参加する人や、修学旅行に参加する人は通常健康な人です。そのため、急病人が出なければ、普通にツアー客と一緒に観光地を楽しめるのがツアーナースのメリットと言えるでしょう。ただし、自由行動のときに看護師がどこかへ行ってしまうと、いざというときに対応できなくなってしまうので、団体行動のときには一緒に楽しめるものの、いつでも自由に観光を満喫できるというわけではありません。ちなみに夜中であってもツアー客に急病人が出たら、ツアーナースが対処するようになります。
ツアーナースのアルバイトをしてみたい新人看護師さんへ
ツアーナースもアルバイトでの雇用が多くなっているのですが、イベントナースに比べると若干経験があった方が有利です。なぜなら1人でツアーに同行するからなんですよ。海外だと日本と全く文化も違いますし、言葉も救急時の対処法も違っているので、新人看護師は日本国内の求人を選ぶべきです。日本国内であれば言葉も通じますし、看護師でなくても救急車の呼び方はわかりますよね。
中には新人看護師のときに日本国内のツアーナースの仕事をアルバイトで体験し、そのまま定期的に日本国内のツアーや修学旅行に同行する仕事をしている看護師もいるぐらいです。日本にはよい観光地がたくさんあり、近いのにこんないい場所があったのかと再発見できる仕事でもあるんですよ。看護師としての仕事なので、ただ楽しむことを目的として応募してはいけませんが、実際にはしっかりと楽しむこともできるのがツアーナースという仕事なのです。