「辞めたい」からの転職成功事例 インタビューNo.2
●「転職したい」と思ったきっかけは?
辞めたいと思ったのは夜勤がきついからです。夜勤は夜勤手当がもらえるからよいという人もいるのですが、毎日夜勤というわけではなく、ローテーション制になっているため、日勤と夜勤が頻繁に入れ替わることで、想像以上に体がきついのです。特に今まで規則正しい生活をしていて、昼間に寝ることができないという人にとっては寝不足とストレスでかなりまいってしまいます。
いくら仕事ととは言っても、自分の体を壊してしまうようでは意味がないので、夜勤がきつくて体調を崩してしまうというのであれば、思い切って転職してしまうのも1つの方法でしょう。私の場合は実際夜勤勤務によって体調を崩してしまったので、体調を崩したときにこのままではまた病気になると思って転職することに決めたのです。仕事も大切ですが、それ以上に自分の体を大切にしなければと考えました。
●今の職場はどうですか?
現在は地元のクリニックに勤務しているのですが、夜勤もありませんし残業もほとんどないので、規則正しい生活ができています。休みもあらかじめ決められていて、休日出勤もないので休日の計画が狂ってしまうこともありません。待遇も以前の勤務先とほとんど変わりませんが、夜勤がない分だけは給料が低くなりました。
それでも普通に生活して、時々遊びに行くには十分な給料をもらっているので、特に待遇に関して不満はありません。第二新卒で採用してもらったこともあり、最初はきちんと仕事ができるのか不安でしたが、先輩看護師や医院長が丁寧に指導してくれるので、しっかりと仕事をこなすことができています。
クリニックは新人看護師でも採用してくれるところが多いですし、きちんと指導してくれるところもあるので、現在では転職を決意してよかったと思っています。体調を崩すこともなくなったので、今では精力的に患者のために日々看護師の仕事に取り組んでいます。
●夜勤がない職場として他にどんな転職先候補がありましたか?
看護師の仕事場はたくさんあるのですが、意外と夜勤のない職場というのは多くなっています。しかし、求人数が少ない、経験がないと厳しい、募集人数が少ないというデメリットもあるので、クリニックが最も無難な転職先の候補でしょう。新人看護師でも採用してもらいやすい転職の候補先と言えば、保育園や病児保育室、訪問看護や健診センターなどがあります。
他にも企業内医務室や大学の医務室などもあるのですが、経験がないと難しい職場となっています。これらの職場は基本的に夜勤がありませんので、夜勤が理由で転職をすることになった新人看護師の勤務先候補としてよくあがるのですが、それでもクリニックを選んだ理由は、医療の知識や技術がしっかりと身に付くから、求人数が多くて採用してもらえる可能性が高かったからです。
●ワークライフバランスで悩んでいる新人看護師さんに向けて一言お願いします。
夜勤がきつくて悩んでいる人というのはかなり多くなっていますし、夜勤だけではなく残業が多くて体力的に厳しい、休みが少なくてしっかりと休息をすることができないという人も多くなっています。人によって体力も違いますし、中には激務が理由で体調を崩してしまう人もいます。
そんなときには思い切って転職をしてみてはいかがでしょうか。現在は不景気な時代で職場が見つからないと言われていますが、看護師の場合には人材不足ということもあり、求人の数も比較的多くなっていますし、第二新卒歓迎という求人も近年ではよく見かけるようになっています。ただし、夜勤がきつくて辞めたのに、また夜勤があるような職場に転職しては意味がありませんので、事前の情報収集は必ず行いましょう。
辞める前にも夜勤がきついのであれば夜勤のない職場、残業がきついのであれば残業が少ない職場があるのか確かめておかないと、新人看護師が転職を成功させるのは厳しくなってしまう可能性があります。いくら求人数が多くても、ワークライフバランスを変えるのであれば、多少の努力をしないといけないということも理解していないといけませんよ。