子持ちの新人看護師の職場選びのポイント
新人看護師は、業務や看護、医療についてまだまだ教わらなければならないことがたくさんあります。仕事に集中し、一日でも早く、一つでも多く指導に対して吸収できるように求められます。
家庭の事情などにより、子供をもって看護の世界に飛び込むこととなった子持ち看護師や、看護学生時代に子供を出産して仕事を開始する時には子供がいた、新人看護師として入職して早期に妊娠した等、それぞれ子供を持っての就職には諸事情があります。
子供がいても看護師がしたいから仕事や職場について悩んでいる…
そんな悩める子持ナースへ職場選びのポイントを説明します。
安心してください、今のこの時代に「子持ちだから不採用」という職場はそう多くはありません。そのような職場はこちらから「ノー」といって、明るい看護師生活が出来る職場を探しましょう。
常勤のママナースとして働く
常勤看護師の越えなければならない壁は、一日8時間、夜間勤務、交代勤務などという勤務条件です。
その勤務時間内に子供が不調を訴えたり、怪我をした時に「看護師」から「おかあさん」に変身して、子供のところへ飛んでいくこととなります。
しかし、それを簡単にでいないのが常勤看護師ではないでしょうか?
自分の仕事に穴をあける、他の職員に迷惑をかけるという結果となり、退職してしまう看護師は実際に多くいます。また、新人看護師となれば、余計に立場が弱く、早退などを言いだしにくい現状があります。しかし、「わが子を愛する気持ち」「何かあった時にそばにいてあげたい気持ち」は当然です。
最近では、子育て支援を充実させ、院内保育所や病児保育を行っている医療現場が多くなっています。
看護師として経験を積みたい、専門性圧室の高い看護職者になりたいけれど、子育てもしっかりしていきたい看護師には、総合病院や大病院、国公立病院などの子育て支援や福利厚生、休暇制度を充実させた職場への就職をお勧めします。
基本的な看護師としてのスキルアップと、その為に必要な支援は充実しています。さらに看護師としての教育支援や子育てのバックアップ体制も整っている職場が多い為、一般のクリニックや診療所、単科の病院や個人病院よりは、大きめの医療機関や施設のほうが勤めやすい傾向にあります。
パート・アルバイトのママナースとして働く
医療機関、介護施設など、看護師を必要とする事業所において、パートやアルバイトなどの雇用形態の看護師は、重宝される存在です。人手不足と言われる医療業界では、その時間だけでも責任もって専門性を発揮できる有能な職員に期待を寄せています。
それは、新人看護師にも同様のことが言えます。初めはなかなか馴染みにくいかもしれませんが、日々仕事をこなし業務に慣れてくれば、新人であろうが、経験者であろうが関係ないのが医療の現場です。
しかし、子供を持つとなると、子供の体調や学校などの行事など自分以外の理由で仕事を休まなければならなくなります。
今では、院内保育所完備し、パート職員も活用できる保育所がある医療現場もあります。また、パート看護師の業務は、看護師のサポートや指示による行動など難しくない内容を振り分け仕事を分業化している現場もある為、急な休みや早退などに対応できる医療機関や事業形態をとる事業所も多くあります。
パートやアルバイトで仕事を探している新人看護師にとっては、クリニックや専門外来、検診車や介護関連施設などが融通が効きやすく働きやすい環境といえます。あまり複雑化しない業務の現場を選択して就職活動をすることも選択肢の一つです。
自身の行動で信頼感を得ることが大切
子供の事情で仕方なく職場を去り、業務を他の職員にお願いしなければならなくなった時、一回や二回は特に何も言われないでしょう。それが度重なると、他のスタッフの不安要素となったり、負担増による不協和音が聞かれるようになります。
それを回避するために、新人子持ち看護師は、日々の業務に責任を持ち、ルールとマナー、節度を弁えた対応が求められます。日ごろから仕事に対する熱意や頑張りが認められる場合は、緊急性などを考慮して多めに見てもらえる、許して貰いやすい状況を自分で創り上げることができます。
しかし、日ごろの業務がルーズで、信頼できない態度を見せていては、フォローする側の気持ちが萎えてしまいます。自分自身の態度を律し、働きやすい人間関係や職場環境の土台を作ることも自分でできる一つの工夫ではないでしょうか。