第二新卒看護師として「国立病院」へ転職!
病院の種類には市民病院や県民病院などがあるのですが、これらの病院は公立病院という種類になります。それに対して国立病院というのは、都道府県や市区町村が運営しているのではなく、国が運営している病院のことです。公立病院に勤務する看護師は地方公務員となるのに対して、国立病院で勤務している看護師は国家公務員となります。
国家公務員はとても待遇がよいので、民間の市立病院や公立病院に比べて給料が高くなっている傾向にあります。もちろん比べ物にならないほど優遇されているというわけではありませんので、第二新卒で就職する場合には、他の病院とそれほど大差はないものの、手当が優遇されていることが多いでしょう。基本給も若干高くなっていることが多いのですが、やはり昇給やボーナスの額が民間と比べてかなりよくなっています。
国立病院の種類
国立病院には大きく分けて3種類存在しているのですが、1つ目はごく一般的な国立病院です。
2つ目は大学病院なのですが、全ての大学病院が国立になっているというわけではありません。大学病院も総合病院も民営になっている場合もあれば、公立になっている場合もありますし、国立になっていることもあるのです。
3つ目は高度専門医療センターなのですが、国立がんセンターや国立循環器センターなどがよく知られているでしょう。一般的な国立病院と、国立大学付属病院はある程度数が存在しているのに対して、高度専門医療センターは日本に6種類しか存在していないので、勤務を希望するのであれば、東京が最も就職しやすくなっています。
ただし、新人看護師が就職するのであれば、専門性の高い高度専門医療センターは少々難しいので、一般的な国立病院か、国立大学付属病院がおすすめです。国立だから就職するのが特別難しいというわけではないのですが、民間や公立よりも人気が高くなっているので、倍率が他の病院より高くなっていることが多いでしょう。
国立病院で働きたい新人看護師さんへ
国立病院に勤務することができれば、当然将来は安泰と言えるのですが、国立病院はとても大きな病院が多いため、患者数もその分多くなっているということを忘れないようにしましょう。看護師の数も多くなっているので、国立病院は転職しやすいと思っている人もいるでしょうが、その分倍率が高いということも覚えておいてくださいね。
看護師以外の職業でも、当然待遇のよい職場で勤務したいと考えている人が多いですが、国立だから特別に給料が高いということはありません。ただし、公立や民間の病院よりは若干給料が高くなっているのですが、重要なことは長期間勤務するということですよ。なぜなら昇給額が高くなっているからです。
国立病院の昇給額は、公立や民間よりも高くなっていることが多いので、長く勤務すればどんどん給料は上がっていきますし、基本給が上がればボーナスの額も高くなるのはいうまでもありませんよね。もちろんそれなりのスキルも必要になってくるのですが、国立病院は研修もしっかりと行われているので、新人看護師でも安心して勤務できるようになるでしょう。
研修期間が整っているということは、第二新卒の募集も行っているのですが、国立病院はそれほど数が多いというわけではなく、平成26年現在では日本全国に143の病院しか存在していません。確かに看護師の募集人数も多いのですが、希望する人も多くなっているので、第二新卒で就職するのは他の病院に比べると大変でしょう。
それでも病院以外の勤務先はもっと転職するのが難しい職場が多いので、それを思えば比較的転職しやすい病院でもあるのです。そこで私から1つアドバイスをしたいと思いますが、国立病院で働きたいのであれば、自分が住んでいる家から通える範囲の国立病院のホームページをしっかりとチェックしておいてください。
国立病院の求人は病院のホームページや独立行政法人のホームページなどに出ていることが多いので、常にチェックしておくことで見逃さないようにできます。そして求人が出たらすぐ応募すればよいのです。