第二新卒看護師として「治験コーディネーター」に転職!
治験コーディネーターとして働く看護師の仕事内容
治験コーディネーターの仕事内容は、まず出勤したら治験実施計画書やメールのチェックを行います。チェック後に自分が担当している病院へ行くのですが、場合によっては病院へ直行することもあります。新人看護師の場合には、最初は先輩に同行するようになるでしょう。病院へ着いたらカルテチェックを行い、担当の医師などの医療関係者と打ち合わせを行います。その後で治験モニターと呼ばれている被験者の対応に移っていくのです。
被験者の体調変化やメディカルチェック、被験者への聞き取りや服薬の指導などを行ってから担当の医療関係者と再び話し合いを行って帰宅するようになります。直接家に帰宅することもありますし、会社に戻ってメールのチェックや報告書の作成、翌日の準備などを行ってから帰宅することもあるでしょう。医師以外にも薬剤師や他の看護師、受付担当者など、いろいろな人と話をするようになるので、コミュニケーション力は他の職場よりも必要になります。
給与・待遇
治験コーディネーターとして勤務した場合の給料は、平均的な看護師の給料と同じぐらいになっていることが多いものの、臨床開発モニターや産業看護師と同じように、職場によってかなり給料に差が出てしまう場合もあります。中には年収が300万ぐらいしかもらえない場合もあるのですが、新人看護師の場合には大体このぐらいの年収と考えておいてよいでしょう。数十年勤務しているベテラン看護師の中には、年収が800万円ぐらいになっているという人もいるので、転職するときにはしっかりと情報収集をしておくべきです。
臨床開発モニターの場合には、男性の看護師も比較的多く勤務しているものの、治験コーディネーターの場合には、女性の方が圧倒的に多くなっています。当然職場にもよりますが、8割から9割ぐらいは女性になっている職場が多いと言えるでしょう。求人数はそれほど多く出ているわけではありませんが、倍率もあまり高くなることは少ないので、転職するのが厳しいということはありません。
転職先としてのメリット・デメリット
治験コーディネーターとして働くときのメリットは、休日や勤務時間が一定なので、休みの日などには計画が立てやすいことです。もちろん年末年始やゴールデンウィーク、夏休みもあるというのもメリットでしょう。残業は仕方がありませんが、夜勤は全くないので、体調管理が難しくなるということもありません。しかも有給休暇を取りやすい職場でもあるので、前日にいきなり休ませてほしいなどと言わなければ、普通の会社と同じように有給休暇を認めてくれるでしょう。
給料も比較的高くなっているので、かなりメリットの多い職場と言えるのですが、メリットがあれば当然デメリットも存在しています。治験コーディネーターとして働くときのデメリットは、いろいろな人と話をしないといけないので、あまり話が得意ではないという人にとってはストレスになるでしょう。また、病院へ出張する場合には、必ずしも近場とは限りませんので、ときにはかなり遠くまで出張しなければいけなくなるというのもデメリットと言えます。
治験コーディネーターの仕事に興味がある新人看護師さんへ
新人看護師の中には治験コーディネーターになるために転職したいと希望している人もいるでしょうが、まずは治験コーディネーターの仕事内容や待遇について、自分が本当にやっていけるのかを検討しましょうね。特に資格が必要になるような仕事ではありませんので、新人看護師の人は面接対策や書類対策を行っておきましょう。書類選考を最初に行う場合も多いので、対策を行っておいて損はありませんよ。
治験コーディネーターは病院に出張するのが主な仕事になるのですが、当然出張先の病院を看護師が選べるわけではありませんので、かなり出張先が遠くなってしまうこともあります。メリットだけではなく、デメリットもしっかりと把握しておく必要があるんですよ。メリットだけでデメリットがないような職場は絶対にありませんからね。