老人保健施設の看護師求人データ
老人保健施設で働く看護師の仕事内容
高齢化が進んだこともあって、老人保健施設で看護師の求人が出ることも増えてきました。老人保健施設で看護師に求められる役割は、高齢者の健康管理です。
日々バイタルをチェックして、数字に異常はないか確認します。またバイタルだけでなく、高齢者の様子を見ながら普段と変わったところがないか確認をします。もし気になることがあれば、医師への報告を行います。また場合によっては、容体が急変する入所者もいるかもしれません。その場合には、医師への連絡の他にも病院の手配、付き添って医療スタッフに状態を報告するなどの仕事をします。
医療行為に関しては、入所者の体調に合わせて点滴などは行うかもしれません。その他にも慢性的な疾患を抱えている入所者には、定期的に服薬をさせます。この時、処方する薬の管理や服用時の注意点の指導なども看護師が担当します。ただし病院やクリニックと比較すると、医療行為を行う頻度は決して多くはありません。
老人保健施設にはほかにも介護スタッフが数多く働いています。基本的に入所者の介助は介護スタッフが担当します。ただし人の少ない老人保健施設だと、看護師も食事や入浴、排せつの介助を担当することもあるかもしれません。
老人保健施設で働く看護師の給料・待遇
老人保健施設で働いた場合、どの程度の給料をもらえるのでしょうか?東京の求人を見てみると、月給で30万円以上、年収にすると470~520万円といった募集が多いです。しかし地方になると、これよりは給料は下がるケースが多いと思ってください。良くて病院で勤務しているときと同じくらいの給料、それよりも下がる可能性は十分あります。
老人保健施設の給料が病院よりも安い理由は、夜勤がない点です。老人保健施設の場合、介護スタッフは24時間ローテーションで高齢者の世話を見る必要があります。このため、月に何度か夜勤を担当しなければなりません。しかし看護師は夜勤を担当することはまずありません。
また残業時間も決して長くはありません。病院で勤務していた時、月に何十時間もの残業を強いられたという人もいるでしょう。しかし老人保健施設の場合、10時間未満といったところも見られます。残業手当や夜勤手当がつかない分、給料が安くなると思ってください。
老人保健施設で働く看護師に求められるもの
老人保健施設の場合、急性期の患者はまずいません。相手は高齢者ですから、容体の急変が時折起きる可能性はあります。しかし急性期病院のように、常に患者の命を自分が取り扱っているといった精神的なプレッシャーを感じることはないでしょう。精神的には楽に仕事ができるはずです。
ただある程度看護師としてキャリアを有している人の方が、仕事をするのは好ましいです。仕事内容で紹介したように、入所者の健康管理を担当し、ちょっとした不断との変化に敏感でないと病気の兆候を見落とします。このような観察力や判断力は、ある程度キャリアを積み重ねていかないとなかなかマスターできません。
入所者の中には、看護師とのコミュニケーションが日々のやりがいと感じている人もいるでしょう。そこでそのような高齢者の話に耳を傾け、会話できるようなコミュニケーションスキルが要求されます。忙しくても邪険に扱うことなく、いつでもにこやかに気持ちの良い対応をしてくれる看護師の方が、老人保健施設の仕事は好ましいでしょう。
老人保健施設の看護師求人探しのポイント
老人保健施設の求人は、求人情報を掲載しているサイトでもチェックはできます。ただし、老人保健施設によって仕事内容などの条件が異なります。
たとえばオンコールのあるなしは施設によって違ってきます。オンコールとは、夜間に容体の急変があった場合施設に駆けつけることです。またどこまでが自分の業務範囲になるかも施設によって違います。このような突っ込んだ話を自分で交渉しないと本来はいけません。
このような職場の詳細情報の提供や代理交渉をしてくれる看護師専門の求人サイトを利用するようにして、入職後のミスマッチがないようにじっくり職場を探していくことをおすすめします。