治験コーディネーターの看護師求人データ
治験コーディネーターとして働く看護師の仕事内容
治験コーディネーターの仕事は4つの分野に分類できます。まずは治験するための準備です。プロトコールと呼ばれますが、治験の計画書を作成します。そしてスタートアップミーティングに参加して、関連する資料を作成し、医師や看護師、薬剤師、製薬会社のモニターなどに対して治験の内容を説明します。
治験に参加する被験者に対するケアも、治験コーディネーターの仕事です。インフォームドコンセントで、しっかりと治験内容に関する説明を実施します。スケジュールや考えられる副作用なども説明して、それでも参加する意思があるかどうかの確認をします。何かわからないことや不安なことがあれば、治験中通して質問に対応します。
医者をはじめとして、治験現場のサポートも行います。治験責任医師は書類作成をしますが、この作成補助を担当します。医師が症例報告書を作成しますので、間違いがないかどうかチェックするのも治験コーディネーターの業務です。薬剤師や臨床検査技師、放射線技師、看護師といった感じでほかの医療スタッフも多数、治験に携わります。そこで彼らとの連携をしっかり機能できるように意思疎通をとることも大事です。
最後に、製薬会社などの治験依頼者への対応があります。治験が終了したのちには症例報告書の作成補助も行いますし、もしも治験中不都合が生じた場合の初期対応も任されます。
治験コーディネーターとして働く看護師の給料・待遇
治験コーディネーターの給料ですが、今まで一切治験関連の仕事についたことのない人であれば、月収は20~25万円といったところが相場です。もし残業が発生した場合には、残業手当が付きます。ボーナスは会社によって異なりますが、給料の2~4か月程度が相場のようです。年収で見ると、だいたい280~400万円といったところが相場だと思いましょう。
しかし経験を積んでいくことで、徐々に給料はアップします。だいたい年間で5000~1万円程度ずつ上がっていくと思いましょう。治験コーディネーターに関する認定資格を取得すると、資格手当として、月に1~3万円程度給料に上積みされると思ってください。結果年収が10~30万円程度アップする可能性に期待が漏れます。
看護師の新しい職場として注目されている治験業界
治験コーディネーターへの転職を希望する看護師は増加傾向にあります。その大きな理由として、夜勤がない所をあげる人が多いです。治験を担当するといっても看護師などが臨床行為を行いますので、基本的に夜間仕事をすることはありません。多少残業を経験することはあっても、深夜勤となることはまずないでしょう。
また病棟看護師と比較すると、休日数は増えます。病院勤務の場合、平均年間休日は100日前後が相場のはずです。しかし治験コーディネーターだと年間休日は120日以上というところが多いです。原則として土日や祝日は休みになりますから、家族や友人とスケジュールの調整がやりやすくなります。たまに土曜日に医療施設の要請に応じて出ていかないといけないことはあるかもしれません。しかし別日に代休が取れるなど、休日の確保は病院で勤務していると気よりは楽になるでしょう。
治験コーディネーターは、臨床経験の豊富な看護師の方が適しています。治験の被験者の担当窓口になるため、患者とのコミュニケーションの機会が増えます。そこで臨床経験が長く、どのような患者にも無難に対応できる看護師の方が好まれる傾向があります。
治験コーディネーターの求人探しのポイント
治験コーディネーターはまだ看護師の転職先として知名度が低く、情報が少なくなっています。そのため、情報収集をしながら求人を探していくために看護師専門の求人サイトを利用することをおすすめします。
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