空港(検疫官)の看護師求人データ
検疫官として働く看護師の仕事内容
看護師の意外な職場として、空港があります。空港には医務室がありますので、そこで乗務員や乗客で体調を崩した人のケアをします。
その他には、空港の検疫官として勤務している人もいます。海外から日本に訪れる外国人や海外に滞在して帰国した日本人を相手にして、感染症にかかっていないかどうかチェックをします。世界的に感染症が流行することもありますので、国内で感染者を増やさないためにも重要な役割を担っています。
検疫官の主要な業務は、感染症にかかっている疑いのある乗客の診察です。しかしその他の乗客から健康相談があった場合には応じて、詳しい情報を説明するなどの業務も担当します。また体調がおかしいと訴える乗客がいた場合には、血圧や検温などバイタルのチェックをします。必要と判断すれば、採血などの血液検査を担当することもあります。
空港で検疫官として業務する場合、厚生労働省の所属で勤務する形になります。ですから厚生労働省の厚生労働技官という身分になります。よって国家公務員扱いとして勤務することになるわけです。
空港の検疫官として働く看護師の給料・待遇
空港の検疫官は1日原則7時間45分となります。しかし新東京国際空港や関西国際空港のような国際空港の場合、検疫所は24時間体制で対応しています。このため、病棟看護師と一緒で24時間勤務の交替制になります。夜勤も月に何度か担当するかもしれません。
給料に関しては、まず基本給として18万500円が支払われます。ここに看護師としての経験年数や能力を配慮して上積みされます。その他にも国家公務員給与法の規定に基づき該当する人には諸手当の支給も行われます。
検疫官として求められるスキル
空港の検疫官として勤務する場合、海外からの乗客の対応をしなければなりません。このため、英語力はある程度必要だと思ってください。英語力はかなりのレベルが要求されると思ってください。ちなみにTOEICで見た場合、700点が最低ラインと思っておきましょう。
ただTOEICのスコアがあれば仕事ができるわけではありません。アメリカ人やイギリス人のようなネイティブの人以外にも、普段英語を話さない人が片言でコミュニケーションをとる必要も出てきます。中にはまったくネイティブとは異なるイントネーションで話しかけられることもあります。そのような人たちにも対応できるだけの語学力が要求されます。英語力以外にも、アジア系の言葉が話せると有力な武器になります。
検疫官の場合、医療に関する知識は病院ほど必要ではないでしょう。感染症対策のエキスパートとして勤務しますから、病原菌や食品の安全に関する知識が要求される仕事です。そこで疾病に関することや食品衛生法に関する知識を持っていた方が、活躍できます。
感染症にかかったとしても、実際に症状が出るまでには数日から数週間程度の潜伏期間があるものです。本人には自覚が一切ない場合もありますから、このような専門的な知識を駆使して感染症にかかっていないかどうか見極める能力が要求されます。
検疫官の看護師求人の見つけ方
検疫官の募集ですが、厚生労働省が採用試験を実施します。病院などのように、大量に人材が必要な仕事ではありません。検疫官として働くことのできる枠は決められています。
このため、募集が出るのは検疫官に欠員が発生した場合に限られます。常時募集が出ている案件ではないですし、いつ募集が出るかもわかりません。このような状況で、自分で求人情報を収集するのは難しいでしょう。特に現在仕事をしながら、検疫官への転職を検討している人はなおさらです。
この場合、看護師の求人サイトを利用するのがおすすめです。キャリアコンサルタントに、検疫官への転職を希望していると伝えておけば、募集が発生次第、情報を提供してくれます。自分でこまめに求人情報をチェックする必要がなくなるわけです。
検疫官の試験内容は、書類選考と面接、そして1200文字程度のレポートになります。どのように書類作成すればいいのか、面接の際の注意点は何かも詳しくキャリアコンサルタントが紹介してくれます。