第二新卒看護師としての「小児科」へ転職!
小児科というのは子供の病気全般を診る診療科なので、子供が病気になったときに、どこの診療科を受診するべきかわからない場合には、まず小児科を受診するのが基本となります。よって看護師の仕事も、子供の病気全般を診ることになるのですが、子供というのは大人と違って抵抗力が弱く、病気になりやすい人も多いのです。小児科ではいろいろな病気の患者が来るので、子供に特化したいろいろなスキルを身に付けることが可能になります。
小児科の場合には、子供が風邪をひいたときなど、本来であれば内科を受診するべき患者が来ることが多いものの、他の病気でも小児科に来る子供がいるので、多くのスキルが身に付く数少ない職場と言えるでしょう。将来は小児科でずっと働きたい、保育園のように、子供の接する仕事がしたいと考えている新人看護師もいると思います。
そんな場合には、第二新卒として小児科に転職するという方法も可能ですし、比較的第二新卒でも採用してもらいやすいので、子供に特化したスキルを身に付けたいという人にはおすすめの転職先です。
■内科以外のスキルを身に付けることもできる
内科の場合には、必ず体の内部に異常がある患者が来るのですが、小児科では本来大人が内科にかかるような病気を、子供が発症したときに受診します。しかし、小児科はさまざまな症状を診るので、皮膚科の知識や耳鼻咽喉科の知識なども身に付けることが可能です。しかもデリケートな子供に対応するのはとても難しいですし、子供が泣きだしたことで文句を言ってくる親も近年ではいるのです。そのため、取り扱いがとてもデリケートなので、どのように接するべきかというスキルも身に付きます。
小児科で勤務すれば、多くの診療科で即戦力となれることもあるため、病院で小児科に勤務したいと希望したけれど、希望通りにならなかったので、新人看護師だけど転職をして、第二新卒として小児科のクリニックなどで採用してもらいたいと希望する人もいます。実際に転職して成功したという看護師もいるので、たくさんのスキルを身に付けたい、内科以外の知識も一緒に身に付けたいという人は、小児科に勤務してみてはいかがでしょうか。
小児科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
■関連資格の取得も視野に
小児科に転職したいと考えている新人看護師の中には、少しでも面接で有利にしたいと思い、何か資格を取得しておこうと考える人もいるでしょう。しかし、小児科に特化したような資格はあまりありませんし、資格を持っているから面接で有利になるという職場ではないので、第二新卒として転職を希望する人は、資格の取得ではなく面接対策や、書類対策を重点的に行うべきなんですよ。資格の取得は実際に小児科で勤務することになってから、認定看護師や専門看護師の資格取得を考えるべきでしょう。
小児科であれば、まず小児救急看護認定看護師や新生児集中ケア認定看護師の取得をめざし、さらに小児看護専門看護師を目指すというのが一般的です。新人看護師で小児科に転職したい人は、ひとまず資格のことは考えずに、習ったことをしっかりと復習しておくことが大切になります。勉強は転職に成功してからもきちんと行わないといけませんね。
■長く働ける職場を選ぼう
看護師の給料は、大体月給で25万円から30万円ぐらいが平均的で、年収に直すと400万円から450万円ぐらいになっています。小児科の場合には、大体看護師の平均的な給料をもらうことができますが、病院であれば夜勤を行うので、夜勤手当が支給してもらえますよ。クリニックの場合には夜勤がありませんので、夜勤分はもらえなくなってしまいますが、それでも十分他の職業の人からすれば、看護師は高待遇になっているのです。
もちろん最初から平均的な給料を支給してもらえるわけではなく、長年勤務して、昇給をしてどんどん高くなっていきます。転職をしたら、まずは長く勤務すること、小児科で勤務する看護師としてのスキルをしっかりと高めておくことが重要ですね。