第二新卒看護師として「神経内科」へ転職!
類似した診療科との混同に注意
神経内科というのは似たような診療科がたくさんあるのですが、例えば精神科、精神神経科、心療内科などが当てはまります。さらには神経科という診療科も存在しているのですが、神経科と神経内科が同じと思っている人もいるようです。看護師であればきちんと勉強しているので、間違えるということはないと思いますが、神経内科で働くことを希望するのであれば覚えておくべきでしょう。
神経内科というのは脳から末端神経まで体中の神経に関する病気を診療している診療科で、パーキンソン病やアルツハイマー病などを治療する診療科です。多くの人は内科や外科などで仕事をしてから配属されることが多いのですが、第二新卒や未経験者の求人も出ているので、いきなり神経内科に配属されることもあります。
緊張感が求められる場面も多い
神経内科は常に緊張感が求められる職場なので、落ち着きのない人は向いていないと言えます。神経内科を受診する人というのは、救急で運ばれてくる人が非常に多くなっています。そのまま緊急入院して、症状が回復に向かってからはリハビリを行うというのが一般的な治療方法です。そのため看護師は常に患者へ気を配らなければいけませんし、ちょっとした変化などにも気がつかなければいけません。
新人看護師のうちは今までとは全く畑違いである、本当に自分はこの職場で一人前の看護師になれるのかという不安もあるでしょう。しかし、神経内科で勤務しているベテラン看護師であっても最初は全く分からないことだらけで不安だったはずなので、新人看護師のうちはより神経を使うでしょうが、一生懸命スキルを身に付けることを考えるべきです。
厳しい職場で難しい技術のいる診療科が心療内科なのですが、その分研修システムもきちんと整えられていて、第二新卒でも安心して仕事ができる環境が整っています。特に精神面が強い看護師が求められる診療科なので、精神面が強いという自覚がある人であれば、一人前の看護師になれるでしょう。
神経内科へ転職したい新人看護師さんへ
心療内科は神経に関する病気を治療する診療科なので、看護師は基本的に病棟で勤務することになります。神経の病気にかかると、体の一部分が動かなくなってしまう、痙攣を起こしてしまうという症状が出るので、大半の人は救急車で運ばれてきます。そのため、看護師は患者を車いすに乗せて移動させる、体を支えて移動させることが多くなってくるのです。
場合によっては繊細さだけではなく、力仕事も行うようになるので、精神面の強さは当然必要ですが、体力的にも大変な仕事だと言えますね。特にある程度よくなってきたときにはリハビリを行うので、リハビリのときにはしっかり患者を見ている必要があります。万が一転んでケガをしてしまったら大変ですからね。
しかもどこの部分が悪くなったのかによって、リハビリの方法も異なってくるので、かなり高度な知識が身に付く仕事場でもあるのです。病院によってはリハビリテーション科といって、別の診療科がリハビリを担当する場合もあるのですが、全ての病院でリハビリテーション科が設けられているわけではありませんよね。そんなときには神経内科の看護師がリハビリを行うことになるでしょう。
しかし、リハビリの補助や指導を経験できるということは、リハビリセンターのような施設にも転職しやすくなるということを意味しています。神経内科やリハビリセンターで役に立つ資格もいくつかあるのですが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など、かなり取得するのが難しくなっている資格が多くなっていますね。それだけ神経に関する勉強や技術の取得は難しいのです。
難しい資格は取得すればかなりの役に立つので、ぜひとも取得しておくべきですが、取得するためには条件が設けられている場合もあるので、どれか1つに絞っておき、まずは第二新卒で募集をしている求人探しに焦点を合わせるべきでしょう。新人看護師のうちは資格よりも求人を探して応募することと、スキルアップに力を注ぐべきですよ。