新人看護師が転職するときの志望動機の書き方
「何だかこの職場は自分向きでない」「ここでの成長は見込めない」「労働環境が悪い」「人間関係が悪い」「教育体制に問題を感じる」「過労とストレスで健康を悪化させそう」などを理由に早期に転職・退職する新人看護師が年々増加しています。
しかし、看護の仕事自体を辞めたいと感じている新人看護師が多い訳ではなく、今度こそ自分に合った職場に就職したいと考えている新人看護師の方が多い現状があります。
しかし、若い柔軟性の高い看護師を獲得したい医療機関が多いものの、第二新卒や経験浅い新人看護師を見る目は厳しい場合があります。
「雇用しても継続出来る人材か分からない」と不安を感じることが原因です。
その不安を払拭し、夢叶う職場に入職するには、上手く自己アピールが出来ることを求められます。では、新人看護師が転職する際の志望動機の書き方について理解し、理想の職場入職を目指しましょう。
目的意識のある志望動機
実際、仕事を探す時のポイントとして、給与が良い、労働条件が良い、人間関係が良い、教育体制が整っている、子育て支援があるなどの条件で選択する場合が多いでしょう。
しかし、この志望動機はその思いを一直線に書きとめることが悪影響を与えることがあります。
「何故うちを選んだのか」という問いに対して納得いく説得力ある志望動機に仕上げる必要があります。
・雇用側から見て、雇用するメリットを感じる内容にする
・この病院で何がしたいか、将来どのような看護師になりたいかを伝える
例えば、「○○分野を極めたいので、その分野に特化した○○病院の入職を希望する」「自分の知識や技術面を高めつつ、患者さんとの関わりのなかで成長していきたい「入職した暁には、この病院の看護師としてすぐに活躍できるように猛勉強したい」などと書けば、相手に雇用のメリットを伝えることが出来ます。
面接時に訊かれる志望動機
志望動機は、書類記載だけではなく、面接時に必ず聞かれる質問事項と言えます。よって、すらすらと返答できなければ「怪しい」「その場しのぎの人」などと良い印象を与えません。十分に考慮し、返事に困らない回答を考える必要があります。
●自分の言葉で返答できるように準備
志望動機は、頭に十分叩き込み、詰まることなく返答できなければ、そのような模範解答も説得力がありません。自分で考え、自分の言葉で返答できるよう準備しておく必要があります。
●この病院でないといけない理由を考える
似た分野、同じ系統の病院や医療機関は多くあります。多数ある医療機関の中で、この病院を選ぶきっかけとなった重要事項をまとめます。
ただ、「急性期を経験したい」だったり、「十分な教育を受けたい」などと言った内容であれば、隣のあの病院も急性期が経験できますよと突っ込んだ質問をされるかもしれません。
急性期であれば、その中でもこの病院のどの特性に魅力を感じたとまとめる必要があります。例えば、救命率の高いや、○○治療を専門としているなどと説明できれば、「それはうちじゃないと出来ない経験だ」と感じてもらう事が出来ます。
●先を見据えたうえで熱意を伝える
「この病院の何を経験する事で、三年後、五年後を見据えて、このような看護師になりたい」という形でまとめれば、数年後、この看護師は自分の病院で「このような働きの出来る看護師になってくれるだろう」と期待を寄せられることとなります。
新人看護師の志望動機の例文
大病院や総合病院の場合
まず、新人看護師として入職させていただく自分は、経験が浅く何もできないかもしれません。しかし、やる気と今後の自分の成長には希望と期待があり、専門職者としての道を開きたい意思があります。
貴院では、○○方式の教育や研修を取り入れ、新人教育に力を入れていると伺っています。看護の基礎を学び、貴院の○○専門治療を経験し、○○分野のプロフェッショナルを目指すために入職させていただきたく、志望動機とします。
多くの診療科があり、配属により○○分野に勤務できないこともあるかと思われますが、看護師とは、ある一分野の経験では視野が狭い人材となる事も考えられるため、あらゆる分野に挑戦できると捉え、どの現場でも前向きに勤務したいと考えています。
クリニックや診療所の場合
看護師になるきっかけは、自分が病気になった時に受診した病院の看護師さんの優しさに触れ、闘病意欲を高められた経験がある為です。
思いやりある患者さんの希望となれる看護師を目指しています。クリニックでは、患者さんの日常の生活から健康管理と深く、親密に関与でき、セルフケアへの関わりにより生活し易い健康管理法を共に考えていけると言う看護師としての関与が出来ます。
大病院や総合病院ではそこまで深く患者さんに関与できないと実習や経験から感じました。
また、○○クリニックは、○○分野の専門である為、その分野に興味がある自分のスキルアップにも努力が出来、自己学習や研修、専門資格取得により専門性を高められると感じています。