第二新卒看護師として「血液内科」へ転職 !
長期間の病気と闘う人を助ける診療科
血液内科と聞くと、高血圧や血栓症の病気を治療する診療科と思われるでしょうが、血液内科というのは白血病やリンパ腫、再生不良性貧血と言った病気を治療する診療科です。これらの病気は完治するのに時間がかかってしまいますし、入院する人もいるぐらいなので、かなり長期間闘病生活をするようになります。そのため、血液内科で勤務することを希望する新人看護師は、長い期間同じ病人と接することが多いということを知っておきましょう。
主な仕事内容としては、血液という文字が付いているのである程度は想像できるでしょうが、点滴や輸血などが多くなりますし、採血もあるので、注射が得意な人向きの求人と言えます。新人看護師でも通常は看護大学などで採血の練習を行うため、経験は浅くても得意だという人もいます。第二新卒であっても採血を行うセミナーもあるので、セミナーに参加して自信をつけてから血液内科に就職する人もいます。
いろいろな薬剤や検査を覚えることができる
血液内科の特徴として、多数の薬剤を取り扱うという点があるのですが、点滴や注射には当然薬剤を使用します。他にも特殊な検査を実施することもあるので、覚えることがたくさんある診療科と言えるでしょう。このように難しい検査や、多数の薬剤を取り扱っているような診療科は、新人看護師では応募できないのではと感じている人もいると思いますが、そんなことはありません。
血液内科も他の診療科と同じく、比較的新人看護師を積極的に採用してくれますし、第二新卒歓迎と書かれている求人もあります。なぜなら看護師が不足しているからという理由と、研修制度が整っていることが多いからです。血液内科はクリニックよりも圧倒的に病院の方が多くなっているので、もし血液内科で仕事がしたいと思ったら、多くの人は病院へ転職することになるでしょう。だから研修制度もしっかりと整っているのです。
血液内科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
診療科によっては知識の方が重要になってくる場合と、技術の方が重要になっている場合のどちらかが多いのですが、血液内科の場合には両方とも必要になります。患者への接し方や薬剤の種類は知識が必要ですし、点滴や採血、検査などは技術が必要になりますよね。もちろん知識が重要だから技術は必要ないというわけではありませんよ。
さらに血液内科では医師との連携、薬剤師との連携がとても重要になるので、コミュニケーション能力に自信がある人の方が向いていると言えるでしょう。新人看護師のうちは覚えることも多いですし、研修中に怒られることもありますが、患者の命に係わることなので、このような厳しい研修というのは看護師の間では普通なんです。特に看護師の資格を取得してすぐ就職した人や、経験が少ない第二新卒の看護師は、研修を乗り越えないと仕事ができません。
しかし血液内科でしっかりと研修を行って、どんどん経験を積んでいけば、かなり高度な技術と高い知識を得ることができるんですよ。しかも専門的な知識が多いですし、注射などは多数の診療科で必要不可欠になる技術です。そのため、看護師としてのスキルを高めていきたいという前向きで向上心のある看護師が転職してくる職場としても知られています。
難しくて大変な職場ということは、当然その分給料もよくなっている傾向にあるのですが、初任給が他の職場と比べてかなり高いというわけではありません。初任給は少々高いことが多いという感じなのですが、長年勤務していけば当然昇給もしますし、ボーナスも支給されますよね。特に近年は看護師でも努力と実績で給料が決まる場合が多いので、かなり期待ができる職場となっています。
血液内科で働くときに役立つ資格もいくつかあるのですが、新人看護師でも採用してもらいやすいので、まずは資格よりも経験をしっかりと積み、知識と技術を身に付けていくことが先決ですよ。求人を選ぶときには、研修が充実している職場を選び、経験を積んでから資格の取得を考えても遅くはありません。