第二新卒看護師として「リウマチ・膠原病内科」へ転職!
現在でも完全に治すのは難しい病気
リウマチ・膠原病内科は、名前の通りにリウマチや膠原病を治療する診療科なのですが、膠原病というのは関節リウマチやリウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群などの総称です。現在ではかなり医療技術が進歩しているのですが、それでも完全に治すのは難しいと言われているので、主に症状を和らげるような治療が行われているという特徴があります。
看護師の仕事は主にステロイドや消炎鎮痛剤などの薬物治療が多くなっているので、薬物に関する知識が身に付きやすい診療だと言えるでしょう。薬物治療は辛い症状を抑える効果があるのですが、副作用が出やすいというデメリットもあるので、万が一副作用が出た時の対処法なども勉強しておく必要があります。そのため、求人が出ていても臨床経験が必要になる場合もあるのですが、新人看護師でも採用してくれる医療機関もあるので安心です。
薬に関するスキルが身に付く
リウマチ・膠原病内科で勤務する場合には、糖尿病やがんの治療と同じように、薬物に関するスキルが身に付くという特徴があります。薬剤師でもない看護師が薬物に関するスキルを身に付けてどうすると思う人もいるでしょうが、看護師は薬物投与を行うことが多いので、身に付けておけばかなり役に立つスキルなのです。しかもリウマチの治療では全く聞いたことがないような薬物を用いるわけではなく、他の診療科でも使用する薬物が多いので、他の医療現場でも役に立つでしょう。
薬剤というのは適切な時期、適切な量、適切な方法で行うことが必須条件となっているので、しっかりと知識を身に付けておくことはとても重要です。新人看護師のうちは学ぶことも多いですが、第二新卒でも問題なく採用してくれる職場もありますし、研修期間もきちんと整えられている職場もあるので、最初のうちはこのようなスキルが身に付くという点だけ知っていれば問題ないでしょう。
リウマチ・膠原病内科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
近年は未経験者を採用しない職場が多いのですが、その影響もあり、自分で勉強して資格を取得してから就職するという人もいますよね。看護師でもこのように資格を取得してから就職する人もいるのですが、リウマチ・膠原病内科の場合には、ある程度経験を積んでから取得する資格が多いので、第二新卒で転職を考えている看護師は、特に資格のことを気にする必要はありません。
看護師の資格は比較的条件付きになっていることが多く、ある程度経験を積まないと取得できないようなものも多いんですよ。リウマチ・膠原病内科に関連している資格に、(公財)日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師と呼ばれているものがあります。平成22年度に導入された資格なのでまだ新しいのですが、3年以上リウマチに関連した仕事をしている上に、看護師として5年以上の経験がないと取得できなくなっています。
このような資格が多いため、第二新卒で就職する人は資格取得のことは考えず、求人票を見て研修制度が充実しているか、第二新卒でも採用してもらえるのかという点を気にするべきですよ。看護師は人材不足ということもあり、多くの医療機関では新人看護師を育成する制度を導入しているところも増えているので、初めのうちは知識を得ることと、技術を習得することを考えておきましょうね。
リウマチ・膠原病内科だけではなく、一定の病気を診療するような専門の科は、就職する前よりも就職した後でいろいろなスキルを身に付ける必要がある職場となっています。そのため、第二新卒の看護師は、面接に関する対策や職務経歴書、履歴書などの書類対策に時間を割くべきですよ。資格は看護師だけで十分ですが、准看護師では少々厳しいので、正看護師の資格さえ持っていれば安心です。
リウマチに関しては勉強会なども行われているので、やはり就職してからでなければ本格的な勉強をするのが難しくなっています。ちなみに勉強会は看護師のような医療関係向けだけではなく、患者向けの勉強会もあるので、経験を積んでいけば講師になる可能性もあります。