第二新卒看護師の転職先としての「内分泌・代謝内科」
内分泌・代謝内科という種類の診療科が存在しているのですが、あまり聞いたことがない診療科だと感じる人もいるでしょう。内分泌・代謝内科というのは、主にホルモンバランスに異常をきたしている人や通風などを治療する診療科です。そして内分泌・代謝内科の難しいところは、病気の見極めが難しいという点でしょう。もちろん診断するのは医師なので、看護師は医師の補助や患者の対応などが多くなります。
高脂血症の治療なども行っているのですが、比較的新人看護師でも就職しやすい職場となっています。現在ではまだ数が多いというわけではありませんが、しっかりと基礎から学びたいのであれば、内分泌・代謝内科がある病院に勤務するのがおすすめできます。なぜなら研修制度がしっかりと整っているからなのですが、研修制度が整っていれば、第二新卒でも安心して就職できます。
見極めが難しい、判断が難しい診療科の場合には、当然それなりのスキルが必要になってくるのですが、看護師の仕事は主に患者の指導になります。他の診療科でも技術より指導に力を入れている場合があるのですが、内分泌・代謝内科の場合にはインスリン治療がメインになることから、注射の指導などもする必要があるのです。
患者さんへの指導も仕事の1つ
内分泌・代謝内科で看護師が主に行うことは医師の補助だけではなく、患者の指導も必要になります。しかも患者の指導の方がメインと呼んでもおかしくはないでしょう。最初のうちは看護師が行うのですが、自分でも注射や血糖値の測定などを行えるように指導するのが一般的です。いくら指導しても、家に帰ってしまうと実行しない人が多いというのが苦労する点でしょう。
基本的に自己管理がしっかりとできている人は、あまり内分泌・代謝内科を受診することはありませんので、多くの人が自己管理が苦手だという人なのです。そのような人に指導するのですから、新人看護師のうちは厳しいかもしれません。ちなみに給料は平均的な金額のところが多いと言えるでしょう。
内分泌・代謝内科へ転職したい新人看護師さんへ
あまり聞いたことがない内分泌・代謝内科ですが、看護師であれば大半の人が知っているので、中には自分から希望して内分泌・代謝内科に勤務したいという人もいるでしょう。主な仕事は医師の補助や尿検査などになっていますが、メインは患者の指導なので大変な面も多いですね。患者によってはきちんと説明してもよくわからないと言ってくる人も多いですし。
そのため、内分泌・代謝内科に向いているという人は、説明が上手な人なのですが、学校でもよくレポートなどを発表することがあったでしょう。このときにわかりやすく説明できる人が向いている診療科です。検査も比較的多く行う診療科ですが、検査は慣れてくれば大半の看護師はスムーズにこなせるようになるので安心していいですよ。
第二新卒でも採用してもらいやすい診療科なのですが、数自体が少なくなっているので、内分泌・代謝内科で働きたいと思っても求人が見つからないようなときには、糖尿病の治療を行っている診療科に勤務するという方法もあります。仕事内容もよく似ていますし、糖尿病の治療も行っているのでかなり勉強になりますよ。
最近は食生活が欧米化したことや、あまり運動をしない人が多くなっているので、高齢者ではなく若い人でも糖尿病になる人がいますし、ホルモンバランスを崩してしまう人や、贅沢ばかりして通風になってしまう人もいます。このような人はしっかりと説明をして、わかったと言っても実際には指示通り行わず、入退院を繰り返してしまう人もいるんです。
自分が指導した患者がまた治療に来たのと思うと、あまりいい思いはしないですよね。逆に自分が指導した患者が元気な姿を見ればうれしくなるのが看護師です。このように元気な姿を見られるような指導ができるまでは多少時間が必要ですが、新人看護師を教育する施設や制度が整っている病院もあるので、このようなところに就職しましょう。