第二新卒看護師の転職先としての「糖尿病内科」
糖尿病内科というのはつい最近登場した糖尿病専門の診療科なのですが、なぜ糖尿病内科ができたのかというと、患者の数が非常に多いからです。実際には糖尿病ではなくても、糖尿病になる寸前の人や、糖尿病になる可能性があるような人を糖尿病予備軍と呼んでいるのですが、このような人も相談に訪れることがよくあります。よって看護師の仕事も指導が多くなります。
指導以外にも尿検査を中心としたさまざまな検査が必要になりますし、インスリン注射なども行っているので、看護師の仕事内容は内分泌・代謝内科とほとんど変わりません。内分泌・代謝内科は糖尿病以外の病気を診る場合もあるのですが、糖尿病内科は糖尿病専門です。そのため、看護師がまず目指すのは糖尿病認定看護師となります。
糖尿病の厄介なところは、1度かかると一生付き合っていかなければいけない病気だからなのですが、そのせいで患者数も増加の一途をたどっています。よって看護師も不足しているので、しっかりと研修制度や教育機関を整え、新人看護師でも採用していることが多いのです。求人票にも第二新卒歓迎と書かれている場合があるので、経験が浅くても大丈夫でしょう。
専門看護師や認定看護師の資格取得も視野に
看護師が特定の診療科で勤務する場合には、役立つ資格がいくつか存在しているのですが、糖尿病内科に勤務するときに役立つ資格は存在しているものの、専門的な資格というのがまだありません。そのため、糖尿病内科で長年勤務していきたいと考えている新人看護師は、最初に資格を取得するのではなく、しっかりと経験を積んで、専門看護師や認定看護師の資格取得を目指すべきでしょう。
比較的難しい資格ですし、経験がある程度必要になるのですが、頑張れば取得できる資格でもあります。しかも糖尿病内科は新人看護師も積極的に受け入れてくれるので、実戦経験を積んだ方が、スキルアップの早道だと言えるでしょう。また、指導が多くなるという点があるので、多少向き不向きも関係してくる職場です。
糖尿病内科に転職したい新人看護師さんへ
現代病の典型的な病気でもある糖尿病ですが、糖尿病の本当に恐ろしいのは合併症です。高血圧でも同じことが言えるのですが、糖尿病が原因で別の病気を併発してしまう人が非常に多くなっているので、糖尿病内科で働くのであれば、どのような合併症の危険があるのかぐらいは知っておきましょうね。ではどのような病気が起こる可能性があるのかというと、網膜症や痙攣、糖尿病性腎症や大血管障害が起こる可能性があります。
血管に関する病気、神経に関する病気、腎臓の病気が中心になっていることがわかりますね。しかも糖尿病は発症しても気がつきにくく、最近疲れやすくなった、しっかりと寝ても疲れが取れない、やたらと喉が渇く、頻尿や多尿などで病院へ行ったら糖尿病と診断されたというケースも多くなっているんですよ。
新人看護師とは言っても糖尿病内科で働くのであれば、これぐらいは知っていて当然なので、面接のときに聞かれても大丈夫なようにしておきましょう。さらに1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型糖尿病は乳幼児がかかりやすく、急に発症することが多いという点、そして一般的に糖尿病と言われているのが2型糖尿病なので、これも覚えておきましょうね。
このような知識をさらに詳しく専門的に勉強できるのが糖尿病内科の特徴ですし、自分の親や兄弟、親戚がもし糖尿病にかかったとしても、このような知識があれば自分が指導できるようにもなるのです。インスリン注射の方法などは病院でなければ指導するのは厳しいですが、専門的な知識が学べるのはメリットと言えますね。
これから間違いなく多くの看護師が必要になるので、今のうちにしっかりと勉強しておくべきでしょう。現在でも新人看護師を積極的に採用しているので、勉強できる環境がきちんと整えられている診療科でもあるのです。もちろん第二新卒でも採用してくれる職場が多いので、しっかりと情報収集と勉強をして応募しましょう。