診療科目別に見る新人看護師の給料
高給与が期待できる診療科目4選
■循環器科
看護師の給料は基本的に厳しい職場ほど高くなっていることが多いのですが、循環器科もかなり厳しくて難しい仕事場となっていることから、給料が高くなっていると言えるでしょう。循環器科は近年患者数が多くなっているのですが、その理由は食生活が欧米化したことで、高血圧や血栓症などの病気が増えているからです。
そんな循環器科の平均的な給料は、新人看護師の場合にはやはり22万円から25万円ぐらいが初任給となっていることが多いでしょう。あくまで平均的な給料なので、もっと高い場合も安い場合もあることはいうまでもありません。
■美容外科
比較的看護師の給料が高くなっていることで知られているのが美容外科なのですが、総合病院に美容外科が入っていることは少なく、クリニックの方が圧倒的に多くなっています。美容外科は病気を治療するわけではありませんし、美容製品販売促進など、営業活動を行う必要があります。
だから給料が高くなっているのですが、新人看護師でも大体23万円から28万円ぐらいもらえることが多くなっています。多少経験のある第二新卒であっても同じぐらいの給料となっていますが、やはり勤務先によって多少変わってきます。
■整形外科
整形外科というと、整形手術を思い浮かべる人もいるでしょうが、実際に整形手術は整形外科では行っていません。整形外科はケガを治療する診療科なので、骨折や肉離れなどになったときにかかります。整形外科は人を支えるような仕事も含まれているので、体力をとても消耗する診療科です。
だからこそ給料が比較的高くなっているのですが、新人看護師の平均的な給料は23万円から27万円ぐらいと言えるでしょう。勤務先によっては残業を行う必要がある場合もあるので、残業が多ければきついですが、その分給料は多くなります。
■産婦人科
産婦人科も給料が高いと言われているのですが、産婦人科というのは子供を産む時に行くというイメージがある人もいます。もちろん間違いではありませんが、女性特有の病気を治療することもできるのです。そのため、助産師だけではなく看護師も勤務しているのですが、当然第二新卒のように経験の浅い看護師には難しい仕事です。
難しい仕事だから給料が高いのですが、大体新人看護師でも25万円から30万円ぐらいもらえる場合もあるのです。診療科の中でもトップクラスに高い給料がもらえるのですが、素早く正しい判断が求められる職場でもあります。
第二新卒として転職を考えている新人看護師さんへ
看護師も求人票で最も気にする点は給料だという人も多いでしょうが、それは特別なことではなく、ごく普通のことなので気にする必要はありませんよ。ただし、給料だけで職場を選ぶようなことは止めましょう。給料が高いということは、その分仕事がきついということを表しています。給料が安くて大変な仕事はあっても、給料が高くて楽な仕事なのは国家公務員ぐらいですよ。
給料の前に仕事内容にも注目してみましょう。自分はどのような仕事に向いているのか、どのような仕事をしてみたいのかを分析して決めるようにしないといけませんね。給料が高いからここの職場でいいやという考えでは、すぐに辞めてしまう結果になることは目に見えています。給料も大切ですが、第二新卒者が転職するときには給料以上に仕事内容が重要です。まずは自分の得意なことと不得意なことを書きだしてみましょう。
そうすることで自分を再度見つめ直すことができますよ。自分の長所と短所を知り、どのような仕事が向いているのかを知ることができて、初めて失敗しない職場選びができるのです。その上で自分の希望に合った職場を選べれば最高ですね。例えば自分が最も向いているのは美容外科だと思ったら、美容外科の職場をいくつかピックアップし、その中から給料の高い職場を選ぶという方法であれば問題ありません。
給料が極端に安い場合はともかく、それほど給料が変わらないのであれば、給料ではなく仕事内容で選びましょう。他にも昇給やボーナスの実績を見て、初任給が安くても新人看護師の場合は仕方がないので、昇給やボーナスがよい職場を選べばこのような悩みは解決されます。