第二新卒看護師として「人間ドックセンター」へ転職!
人の体を隅々までチェックし、健康診断では見つからない異常を発見することが人間ドックの役割で人の健康寿命を延ばすために行われます。自覚症状の有無に関わらず、定期的に病院や診療所の人間ドックセンターへ行き、身体の各部位の精密検査を受けて、普段気付きにくい症状や疾患を早期に発見し、病気の進行を未然に防ぐのが人間ドックの特徴です。
生活習慣病や心の病、癌や血管造影などによるこれから起こりうる血管性疾患の予測や未然治療にも役立ちます。特に見つかりやすい疾患は、肝機能障害、高コレステロール、肥満、腎臓や膀胱疾患、高中性脂肪などの生活習慣病系の疾患です。医療保険適応外の検診であるため、高額となる場合もあります。
人間ドックセンターで働く看護師の仕事内容
人間ドックセンターでの看護師の仕事内容は、検診のサポートや補助が主となります。一般健康診断、特殊健康診断、行政指導健康診断、癌検診などの介助を行います。
診察、問診、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査、レントゲン検査、胃カメラ、子宮系診断、眼底検査など多岐にわたる検査の知識と介助方法の習得が必要です。単独の受診もありますが、会社の集団検診などへの対応も必要とされ、スムーズな効率的な検診の進行も必要となります。第二新卒の看護師においても、採血などの検査スキルは必須なので、効率的な採決方法や熟練したスキルの習得をお勧めします。
人間ドックセンターの仕事で身につくスキル
まずは、人間ドックを円滑に滞りなく行うために、テキパキと業務をこなすスキルが身に付きます。注射や採血の技術や、優先順位や待ち時間をつくらない工夫等、検診ならではの時間の活用法に対応できるスキルが身に付きます。新人看護師でも、業務の流れを理解し慣れてくれば、次にどう自分が動くべきかが見えてきます。
人間ドックセンターで働く看護師の関連資格
●消化器内視鏡技師
ドック内容に内視鏡を行う機関においては大活躍できる資格です。内視鏡検査を実施できる事のみではなく、介助の際もスムーズな対応が出来、人間ドック自体の時間短縮やスムーズな進行に役立ちます。スキルアップの為に取得する看護師の多くいます。この資格は、新人看護師でも十分に取得し活かすことが出来る資格です。消化器系統に興味がある新人看護師なら、実践をもとに学ぶことが楽しい資格でしょう。
●人間ドック検診食生活改善指導士
人間ドック食生活アドバイザーとも言い、健康を維持するために食生活を見直すことが重要と提唱し、人間ドック実施施設では、この資格の需要が高まっています。こちらの資格も、今後増えると予測される生活習慣病や予防医学に対して活用できる、新人看護師にも取得可能な資格です。この資格は、身内や周囲の人々の生活にも役立てる資格です。
●保健師免許
検診の際に、生活習慣病や癌などを未然に防ぐ為の指導を行うために、健康管理に関するアドバイスを行うのに活用できる資格です。第二新卒看護師では、保健師資格取得には、保健師看護専門学校や大学の所定の過程を習得し、国家資格合格が必要となります。
●臨床検査技師
人間ドックには、多くの臨床検査が行われ、この資格が活きることは絶対です。しかし、資格取得には、看護師においても臨床検査技師の養成課程を持つ学校の卒業と国家試験受験、合格が必須となります。
人間ドックセンターの仕事に興味がある新人看護師さんへ
人間ドックセンターは土曜日や日曜日の休日が多く、夜勤や残業が無い事が特徴です。センターの稼働時間内の勤務で、利用者自体ともその場限りの対応と言う事が多く、コミュニケーションや対人スキルの低い看護師にも勤めやすい診療科です。パートやアルバイト求人も多く、働き方の幅、選択肢が多いもの特徴です。夜勤や不規則勤務が無いことから、身体的負担が軽減され、健康的になったと感じる看護師も多くいます。
しかし、人間ドックなどの健診機関での仕事は、検診のスムーズな進行と、採血操作程度なので、臨床経験が詰めないのがデメリットと言われています。対人関係が難しい看護師にとっては働きやすいですが、新人看護師のようにコミュニケーションスキルや看護スキルの向上を目指したい時期の方にとっては不向きかもしれません。
給与が少なかったり、常勤雇用が少ないというのもこの科の雇用形態の特徴です。新人看護師でも、看護職としての成長はあまり期待できない分野です。