看護師1年目の乗り切り方・目標設定【4~6月 編】
看護師国家試験に合格し、晴れて就きたい仕事に就くことが出来た新人看護師さん、おめでとうございます。どんな職場なのか、看護師の仕事の実際はどのようなものなのか。わくわくしているのではないでしょうか?また、早く仕事を覚えて患者さんの為に仕事を頑張りたいと意気込んでいるころでしょう。
しかし、4月に入り、少し病院の雰囲気に触れてみると、自分の想像していた理想との違いに驚くことも多々あります。では、入職してからの3ヶ月間、どのような気持ちで仕事を始めたら良いか、少し説明します。
フレッシュさが最大の武器
4月1日、希望と期待を胸に、新人の看護師さんは病院の門をくぐります。仕事ってどのようなものなのか、同期の新人看護師はどんな子がいるのか、先輩や上司はどんな人たちなのか、自分の配属先はどんな仕事をするのかなど、多くの疑問や思いを抱きながら、真新しい白衣に腕を通します。
喜びの他、不安も多いのではないでしょうか?忙しそうな雰囲気に圧倒され、自分にこなすことが出来るのかプレッシャーや自問する事もあるでしょう。
しかし、焦る気持ちは必要ありません。右も左も分からない新人であることを武器に、立っていられるのが今の時期です。
リアリティショックを体験
仕事を初め、仕事場の空気や雰囲気に触れると、時に違和感を感じることがあります。看護、医療の現場を十分に理解しているわけではありませんが、実習で習ったことと違う、教科書と違う、自分の抱いていた白衣の天使と看護職員の実際は違うなどと、自らの想像と、医療や看護、看護師の実態との違いを感じることがあります。それを、リアリティショックと言います。
教科書と実践が異なるのは当然です。生身の人を相手とし、決められた時間内に必要な事を適切な方法で行うと言う事が看護師の仕事の概要です。また、その間に対象とする患者さんと関わり、コミュニケーションを図り必要な情報を得て看護に活かすという高度な技が必要です。
それをこなすには、優先順位を考えて、患者さんのペースに合わせて様々な事を考え開ければなりません。しかも、機械を相手とするわけではありません。何か急にトラブルがあったり、変更があったりして当然な環境です。決めたスケジュール通り進むはずが無いと捉えて仕事に当たる必要があります。
4月から6月の3ヶ月間の目標
着実な成長を望むのであれば、目的と目標を明確にしなければ、何故それをするのか、何故出来なければならないのか考えながら仕事をすることができません。目標をクリアすることで自分の成長を感じながら、やりがいを持って仕事を継続することが出来ます。
先輩看護師は、早く覚えなさい、一回で覚えなさいとプレッシャーをかけてきます。しかし、そんなことは無理です。「無理です」とは言えないでしょうが、心の中では「出来るはずが無い」と叫んでも良いでしょう。初めて触れることが多い内容を、日々違う事をしているわけですから、一回で何でも吸収することはできません。一日に経験したことを、家に帰って振り返り、どんな事をして、それに必要な情報、何に注意が必要か等をまとめてみてください。
しかし、仕事に出勤するだけで精一杯、環境になれるだけで精一杯という事もあるでしょう。そんな時は、休んで疲労を回復させる事を第一に考えてください。今、飛ばして頑張りすぎると、仕事をする息が切れて仕事が嫌いになります。そんなことにならないよう、時に自分に甘くなることも必要です。
この時期に習得しておくべきこととしては、病棟の雰囲気に慣れ、仕事の流れをつかむ事、配属病棟の特徴を理解することで良いでしょう。
この時期を乗り切るために
慣れない環境に飛び込んだ今、疲れと緊張でつぶれそうになっているかもしれません。
「いつまでに、このレポートを出しなさい」などとプレッシャーをかけてくる先輩もいるでしょう。重圧と緊張から体も心もクタクタという新人看護師さんは、あなただけではありません。隣のあの子も、よその病院のあの人も、新人看護師さんは疲労困憊で、続けられるか不安を感じている事が多いです。
そんな状況の時、頑張りすぎるのが新人看護師の特徴です。上手くストレスと付き合わなければ、長く仕事を続けることができません。自分に合ったリフレッシュ法を見つけることが大切です。
例えば、仕事帰りにご褒美のスイ-ツを買う、お風呂の時間を長くとる、エステやマッサージで癒される、友人に合って話をするなど、ストレスの解消法は様々です。患者さんを癒す仕事の看護師は、自分を十分に癒してやれなければ、人を癒すことができません。自分で稼いだお金を有意義に使う事も仕事を続ける、ストレスをためない方法なのではないでしょうか。