第二新卒看護師として「人工臓器・移植外科」へ転職!
臓器移植をするためには手術が必要になります。手術の際に看護師が行うことは、医師の指示通りに手術を行う器具を医師に手渡すことや、モニターのデータを正確に医師に伝えることです。仕事内容を見ているだけでは簡単そうに思えるかもしれませんが、実はかなり難しく、絶対に失敗は許されません。そのため、スピードと正確さが何よりも重要になります。
新人看護師のうちは当然任せられませんので、まずは知識を十分に高め、手術の際に使用する器具の名前や管理方法、モニターの設置方法から読み取り方まで完全にマスターしてから本格的に活躍するのです。そのため、看護師の資格を取ってすぐ就職した新人看護師や、経験が浅い第二新卒の看護師は、すぐ本格的な仕事ができるわけではありませんが、本格的に仕事ができるようになったときには、スピードと正確さがしっかりと身に付いているでしょう。
臓器に関する高いスキルが身に付く
臓器移植をするということは、人間の臓器に関する知識がなければ勤まりません。よって人工臓器・移植外科で十分な経験を積んで実績を重ねていけば、臓器に関する知識がかなり高まるでしょう。そうなれば外科だけではなく、内科でも十分戦力になれるので、医療機関であれば大半の診療科で即戦力の人材として活躍できるのです。ただし、そこまで行くにはかなり厳しい道のりですし、研修もかなり厳しいと思わないといけません。
しかも実践経験を積めるようになるまでには、最も時間がかかる診療科と言っても過言ではないのです。新人看護師や、第二新卒として転職を考えているのであれば、医療機関の中で最も厳しい職場だということを理解してから勤務することを決めましょう。もちろん待遇もよくなっていることが多いのですが、待遇の高さ以上に高いスキルが必要になるということも決して忘れてはいけません。
人工臓器・移植外科の仕事に興味がある新人看護師さんへ
■求人は少ないが倍率は高くない
人工臓器・移植外科というのは、数多くある診療科の中でも求人数が少なくなっています。しかし、求人数が少ないからと言って、その分転職するのが難しいということではないんですよ。それは倍率が低いからなんです。待遇がよいとは言っても、その分かなり難しく厳しい職場なので、新人看護師が積極的に人工臓器・移植外科に転職しようとはあまり考えません。病院の中に多く存在する診療科の中でも、最高レベルに難しい診療科なんですよ。
しかし、このような最高レベルに難しい診療科で活躍できるような人材になれば、看護師としてはトップクラスのスキルを持っていると言っても過言ではないので、活躍の場が一気に広がりますよ。求人数が少なくても倍率が低い職場の多くは待遇がよくなっているので、しっかりと看護師を評価してくれる職場であれば、すぐ平均給料を上回る可能性も十分あるでしょう。
■手術後の看護もかなりのスキルが必要
人工臓器・移植外科での看護師の仕事は、手術の補佐だけではないのはわかりますよね。手術をすればしばらく入院する必要がありますし、臓器移植をしたのですから、手術後の看護も大変なんです。一般的な手術に比べても、回復するまで時間がかかってしまいますし、拒否反応を起こしてしまう患者もいるので、手術後の看護もかなりのスキルが必要になるのです。しかも手術後の看護は看護師がメインとして行う仕事なので、気が抜けませんよね。
手術の補佐だけでもかなりのスキルが必要なのに、手術後の看護でもかなりのスキルがないと務まらないのですから、こなせるようになれば通常の看護や、老人介護などもお手のものとなるでしょう。どのようにケアするべきなのか、どのような点に注意するべきなのかという点も、新人看護師は学ぶ必要があるので、勉強しなければいけないことがとても多くなりますね。第二新卒として転職を希望する人は、ここまで理解した上で転職を決めましょう。