第二新卒看護師として「心臓血管外科」へ転職!
心臓血管外科は、循環器内科の外科バージョンと考えておけばよいでしょう。血管外科ともほとんど同じなのですが、血管外科は心臓だけではなく、腹部の大動脈や下肢の大動脈なども関係しており、心臓血管外科は胸部に限定しているという点でしょう。もちろん血管外科として心臓の手術も同時に行っていることが多くなっています。もちろん看護師も勤務しているのですが、やはり新人看護師でも採用してもらいやすい職場です。
心臓血管外科の場合には、胸部の手術に特化しているので、心臓に関する知識を身に付けるのには最適な職場と言えるでしょう。心臓の病気にもいろいろとありますが、心臓というのは血液を体中に送るポンプの役割を果たしています。そんな心臓に疾患が現れてしまうと、血液が体全体に行き渡らなくなるので、重要な臓器であることがわかるでしょう。そんな重要な臓器の知識を身に付けられるということは、内科関連の職場でも十分通用することを意味しています。
他の診療科に比べて平均給与は若干高め
心臓血管外科ではかなり高度な技術と知識が必要になります。そのため、第二新卒として就職した場合には、一般的な看護師と同じような給料になっていることが多いのですが、しっかりとスキルを身に付けることで、他の職場よりも昇給やボーナスの金額が高くなる場合もあるのです。もちろん職場によって給料は変わってしまうのですが、平均すると一般的な診療科よりも、給料は高くなっている傾向にあります。
近年は看護師がどれだけ頑張ったのか、どれだけレベルアップしたのかによって、昇給やボーナスが変わってくる職場もあるので、高度な技術と高い知識が求められる心臓血管外科では高待遇も期待できるのです。手当などは他の診療科と同じぐらいですが、他の診療科でも看護師の場合には、たくさん手当が支給される場合が多いので、待遇面ではかなり恵まれている診療科と言っても過言ではありません。
心臓血管外科に転職したい新人看護師さんへ
心臓血管外科は胸部の手術が一般的になるので、中には残念ながらなくなってしまう人もいます。しかも血管が密集している部分なので、かなり高度な技術を必要とする上に、手術後のケアも必要になります。手術後のケアに関しては、看護師が直接関係してくるので、しっかりと容体が回復すると、患者や患者の家族からとても感謝されることが多いんですよ。患者や患者の家族も、心臓の手術が難しいということや、かなり危険な状態の人が手術をするということをわかっています。
だからこそ家族や患者本人から、回復するととても感謝されるので、改めて看護師という職業、心臓血管外科という職場で勤務していてよかったと実感できる職場でもあるのです。このように多くの人から感謝されるためには、それだけのスキルがないとダメだということはわかりますよね。そのため、心臓血管外科では常に勉強が必要になる診療科であることと、しっかり勉強しておくことで、他の診療科ではできないような体験やスキルアップも可能になるんですよ。
■大変な部分も多い職場
患者が回復すれば喜びが多いという職場である反面、大変な部分もたくさんあります。それは心臓血管外科に限ったことではなく、他の職場でも同じことが言えるのですが、心臓血管外科ではどのような部分が大変なのでしょうか。やはり外科ということもあり、手術後のリハビリ、感染症予防、多くの患者を看護するなどが大変という意見が多くなっていますね。
一人前の看護師になるまで時間もかかりますし、ときには辛いこともあるので、新人看護師は十分理解した上で勤務するようにしましょう。第二新卒であっても比較的採用してもらいやすい職場なのは、やはり看護師が不足していることが挙げられますし、新人看護師の教育も難しいので、常に勉強をしていないといけないというのも大変な部分ですね。実務経験も重要になるので、数多くある外科の中でも、心臓血管外科はかなり大変な診療科と言えるでしょう。