第二新卒看護師として「血管外科」へ転職!
手術介助の技術が身に付く
血管外科は循環器科と似ている部分もたくさんある診療科です。もちろん血管外科でも看護師は勤務しているのですが、主な仕事内容は手術の介助や集中治療室での看護がメインになります。手術室というのは複数の医師が神経を集中させ、患者の命を紙一重のところで救うという高度な技術を必要としているところです。
そうなると看護師もかなり経験がないと就職できないのではと思うでしょうが、血管外科では第二新卒でも積極的に採用していることが多いのです。その理由は、1からしっかりと研修を積まないといけないからなのですが、心臓の病気がメインとなることから、手術を行うことが多いという特徴があります。そのため、看護師の仕事も手術の介助となるので、手術室ではどのような仕事をしているのかもわかりますし、どのように対応するのかというスキルもどんどん身に付いていくでしょう。
迅速さと正確さが求められる仕事
手術というのは迅速で正確な判断力と技術力が必要になるのですが、それは医師だけではなく看護師でも同様です。看護師は手術道具を指示通りに素早く手配する必要があるので、看護師も迅速さと正確さを身に付けることが可能になります。どこの現場であっても、正しい判断力と正確な仕事は必ず必要になるので、血管外科で身に付けた技術は、看護師の職場であればどこに行っても通用するということを意味しています。
さらには医師とのコミュニケーションも重要になるので、コミュニケーション能力も身に付くでしょう。血管外科では実際に治療を行うときにはかなり神経を集中するので、施術終了後はしっかりと休憩を取ることも多くなっています。オンとオフがはっきりしている職場という風にも取れるのですが、切り替えをしっかりとできる人向けの職場であると同時に、看護師にとって最も必要な能力を高めることができる職場でもあるのです。
血管外科で働きたいと思っている新人看護師さんへ
■資格よりも研修で集中力を身に付けるべき
血管外科は高度なスキルを必要としているにも関わらず、経験の浅い第二新卒であっても積極的に採用する職場なので、新人看護師も多い現場ですよね。よって何か資格を取得してから転職した方がよいのではと考える必要はあまりありません。それよりも、研修のときにはしっかりと集中して、自身の技術力と知識を高めていくべきでしょう。特に必要な能力が集中力です。長時間集中して、医師の指示を聞き逃さないような能力がなければ勤まりませんよ。
人によって集中力の持続力が異なっていますが、知っての通りに手術は長時間おこなわれることもあります。よって長時間集中力が持続するように、普段から集中力を高めるような訓練をしている人もいるんですよ。初めは多少差があっても、研修をしっかりとこなしていけば、集中力は身に付いていくでしょう。しかも集中力を身に付ければ、正確な判断ができるようになりますし、作業スピードも高まっていきますが、決して油断しないように注意しましょうね。
■自分の役割を理解しないといけない
血管外科は看護師や医師だけではなく、理学療法士などの医療関係者も勤務している職場です。そのため、自分の役割がはっきりとしている職場でもあるんですよ。まずは自分の役割をしっかりと理解しないといけませんね。このように自分の役割はどのようになっているのかという点を押さえておくことが大切なのですが、診療科によってはいろいろな仕事をしなければいけない場合もあります。
それに対して血管外科であれば、研修終了後にこの役割を自分で行うのかという感じで、ある程度役割が決まっています。その役割を正確に迅速にこなせて初めて戦力になるということを覚えておきましょうね。どうしても向き不向きが出てしまう職場でもあるので、転職する前には必ず自分に向いているのか、自分がやって行ける職場なのかを検討してからでないと、転職に失敗する可能性もありますよ。