《悩み相談室》将来的に海外で看護師として仕事をしたいです
サトちゃんさんからのお悩み相談
学生時代から得意な英語を活かして、将来は海外で看護師の仕事を行いたいと夢見ています。現在はまだ新人看護師なのですが、海外で仕事をしていくためには、今のままではいけないと考えるようになりました。しかし、実際には海外で仕事をしていくためにはどのようなことをするべきなのか、英語以外にはどのようなスキルが必要になるのかということについてはあまりわかっていません。
現在では看護師としてしっかりと仕事ができるように、他の新人看護師と一緒に勉強しています。他の看護師は誰も将来海外で働こうとは考えていないみたいなので、自分で情報を集めて将来海外で働けるようにしていきたいのですが、今からできることは何があるでしょうか。また、海外で看護師として働くために必要なスキルや資格などはあるのでしょうか。
アドバイス
●英語力よりも看護師としてのスキルを高めるべき
よく海外でも通用するように、幼いときから英語を学ばせるような親もいるようですが、あれは大きな間違いです。看護師でもまずは基本からしっかりと行い、基本的な知識を身に付けてから資格を取得し、それで初めてスタートラインに立って仕事ができるようになります。いくら英語ができても、看護師としてのスキルがなければ仕事をすることすらできないということを覚えておきましょう。
英語もそうですが、日本人なら日本語をしっかりとマスターし、それから英語の勉強を行うのが普通です。よって新人看護師が最初に行うことは、英語の能力を高めることではなく、海外へ行く準備をすることでもなく、看護師としてしっかりと仕事をできるようにスキルを身に付けることではないでしょうか。看護師は人の命を預かる大切な仕事だということを忘れてはいけません。
将来海外で働きたいと夢を持つことはよいのですが、海外で他の仕事をしたい場合であっても、まず優先して身に付けるべきことはスキルです。海外で看護師として働きたいのであれば、やはり看護師としてのスキルを身に付けることを第一に考えましょう。よって特別何かをする必要は一切なく、一人前の看護師になって、誰かの指導を受けないで、自分だけでしっかりと仕事をこなせるようになることに力を注ぐべきです。
今日教わったことを復習して忘れないようにすることや、現場での仕事を一生懸命こなすことが、新人看護師が行うべきことでしょう。看護師というのは、ただ資格を持っているだけでは意味がありません。看護師として仕事ができてこそ資格を持っている意味があるのです。運転免許もただ持っているだけではなく、交通ルールを守って安全運転できることが重要であるのと一緒です。
●どのような仕事があるのかを知っておく
新人看護師のうちは、最優先で一人前の看護師になることを考えて努力するべきです。ある程度経験を積んで、余裕が出てきたら、海外にはどのような仕事があるのかを調べておきましょう。さらにどのような仕事がしたいのかも明確にしておくべきです。海外の病院で働きたいのか、海外の企業で働きたいのか、日本の企業で海外に支社を持っている会社で働きたいのかということも考えておきましょう。
そしてこの国ではどのような仕事があるのかいう情報収集も行うべきです。どこの職場を選ぶか、どの国を選ぶかによって将来が決まるので、時間を掛けてじっくりと選ばないといけません。また、海外で勤務するのであれば、海外で暮らすようになるのですが、基本的に日本より外国は治安が悪く、最近は日本人をターゲットにした犯罪も頻繁に起きているので注意しましょう。
日本のように、外人を最優先で優遇する国はありませんので、苦労することが多いということも覚悟しないといけません。日本には普通にあっても、海外には存在しない仕事もありますし、情報収集も難しいでしょう。まずは焦らずじっくりと検討し、本当に海外でやっていけるのか、そして自分の行きたい国ではどのような仕事があり、採用してもらえる見込みがあるのかも知っておかないといけません。