新人看護師の離職理由ランキング
新人看護師は離職率が高くなっているのですが、仕事を辞めたいと考えているということは、何かしら理由が存在しています。そこでどのような理由で新人看護師が現在の職場を辞めたいと考えているのかをランキング形式で紹介させていただきます。
1位:人間関係がうまくいかない
やはりどこの職場でも人間関係というのは深刻な問題なのですが、特に看護師のような医療現場では、一般的な民間企業よりも厳しくなっています。人の命を守る職業ですから、厳しくしなければ当然一人前の看護師にはなれません。看護師を目指して勉強した人であれば、そのぐらいのことはわかっているのが一般的でしょう。
それでも人間関係がうまくいかないということは、近年では人づきあいが上手にできない若者が多いという点が挙げられます。他には指導者の方に問題がある場合もあります。最近はきちんと新人を指導できる人が減少傾向にあり、経験者でなければ採用しないという企業が大量発生しています。このように指導者の方にも人間関係がうまくいかない理由が存在しているのです。
2位:セクハラやパワハラを受けた
職場によってはセクハラやパワハラと言ったいじめを受けたと言って辞めてしまう人も多くいます。近年は横文字を使って些細なことでも騒ぎ立てる人が多くなっているのも事実ですが、このようなセクハラやパワハラと言ったいじめを行うような人材が指導者になっていることや、役職に就いているのも問題でしょう。
セクハラやパワハラを受けたと言って辞めていく人の中には、かなり酷いいじめであった場合もあるでしょうが、看護師は厳しく指導しなければいけない現場なので、少し怒られたからと言って、すぐパワハラだというのは間違いです。また、新人だから上司や先輩のやることは絶対だなどと驕り高ぶっているような人も問題でしょう。職場全体の改善ができないと、セクハラやパワハラで退職する新人看護師は減らないでしょう。
3位:失敗をして自信を失ってしまった
新人看護師のうちは失敗することもあるので、失敗をして怒られたことで自信を失ってしまい、辞めてしまうという人も多くなっています。辞めた人の中には第二新卒として別の職場に転職する看護師もいるのですが、そのまま別の職業についてしまうような人もいるのです。新人看護師のうちはまだ慣れていないので、どうしても失敗してしまうこともあるでしょうが、看護師というのは失敗が許されない職業ということを始めに理解していないといけません。
もし重大な失敗をしてしまうと、人の命に係わることもありますし、病院や施設の運営に関わってしまうことも決して珍しくはないのです。だからこそこれ以上迷惑をかけたくないと考えて、すぐに辞めてしまう新人看護師が多くなっているのでしょう。
4位:勤務時間が長くて休みが少ない
勤務先によっても変わってくるのですが、病院では通常日勤と夜勤が存在していますし、残業も日常茶飯事です。しかも忙しければ休日を返上することもあるので、休みの少ない職場としても知られてします。しかし、病院は新人看護師向けの職場であるため、研修制度がしっかりと整えられています。
そのため、大半の看護師は学校を卒業して看護師の資格を取得したら、病院に就職することが多いでしょう。そこで夜勤や残業、休日が少ないことが原因で体力的にも精神的にも辛くて退職してしまう新人看護師が多くなっているのです。しかし、この辛い研修や新人看護師時代を乗り切ることができれば、比較的長く勤務する人も多くなっています。
5位:待遇への不満
看護師はサラリーマンやOLなどに比べると、かなり給料がよくなっている傾向にあります。国家資格を持っていないと勤務できないので当然なのですが、同じ病院同士、クリニック同士であっても、勤務先によって給料が安くなっている場合もあります。
同じく看護師として別の職場で勤務している人に会うと、全然給料が異なっているのに自分の方が仕事が厳しいと感じることもあるでしょう。このように待遇が悪くて辞めてしまう看護師も多くなっているのですが、このような人は第二新卒として別の職場に転職することが多くなっています。