第二新卒看護師として「献血関連の施設」へ転職!
献血ルームや血液センター、献血バスでのお仕事
献血関連施設で働くときには、看護師は採血がメインの仕事となります。献血ルームでは室内で献血を行い、献血バスに乗って出張する場合には、駅前や大型ショッピングモールの前などに車を止めて献血を行います。ただし、看護師は献血の呼びかけや献血バスの運転などは行いません。常に採血を行うというのが看護師の仕事です。
採血を行うときに注意するべき点は、誰でも自由に献血ができるというわけではないことです。献血ルームや献血バスで採血を行った血液は、輸血をするために使用されます。しかし、人によっては知らないうちに病気にかかっていて、健康で安全な血液ではない可能性もあるのです。そのような血液を輸血してしまっては大変なので、安全な血液であるのかの検査も行っています。
平均給料や看護師の採用傾向
献血関連施設で勤務する看護師の給料は、一般的な看護師の平均年収よりも高くなっている傾向にあります。看護師全体の平均年収は400万円から450万円ぐらいですが、血液センターの平均年収は、大体450万円から500万円ぐらいになっているのです。なぜこれだけ給料がよくなっているのかというと、近年は採血が苦手な看護師が増えているからです。
献血関連施設での勤務は採血がメインになるので、採血は苦手という人は採用してもらえません。他の職場には採血を行わない求人も出ているぐらいなので、採血が得意な看護師というのは貴重な存在であるため、給料を高くしているのです。看護師は学校でも採血の実習を行いますし、第二新卒は1度現場を経験している人も多いので、採血に自信があるという人もいます。
採血に自信があれば新人看護師でも採用してもらえる職場なのですが、年齢層は地域によってバラバラになっているという感じです。若い看護師が多い職場もあれば、ベテランの看護師が多い職場もあるのですが、地方ではベテランの看護師が多く、都心では若い看護師が多いという傾向にあります。
献血関連の施設へ転職するメリット・デメリット
献血関連施設で勤務するときのメリットは、やはり給料がよくなっていることでしょう。給料がよい職場で働きたいと考えるのは看護師であっても当然です。夜勤も全くありませんし、残業もほとんどありません。そのため、規則正しい生活をするのに向いている職場となっています。もちろん休日もしっかりと決まっているので安心です。
病院やクリニックは病気の人が治療に訪れるので、治療方法に文句を言ってくる人や、看護師に無理な要求をしてくる人もいるのですが、献血関連施設には健康な人が血液を分け与えてもよいという理由で訪れます。しかもボランティア精神の高い人が来る職場なので、文句を言ってくる人というのはかなり少なくなっているのです。
このような職場は精神的な負担が少ないのですが、看護師の職場で献血関連施設の勤務程精神的に楽な職場はないでしょう。しかもずっと採血をしていることがほとんどなので、体力的にもそれほど消耗しません。そのかわり、集中力がない人や採血が苦手な人、1つの作業をずっと行うことが苦手という人には向いていない職場なので、転職を考えている新人看護師はきちんと把握しておきましょう。
献血のお仕事に興味がある新人看護師さんへ
現在採血専門の資格というのは存在していませんので、採血ができるということを看護師以外の資格で証明することは難しくなっています。このようなときには研修会やセミナーに参加して、採血の実習を行ってくるのが最も効果的なんですよ。採血さえしっかりとこなせれば、第二新卒でも十分採用してもらえますし、仕事もしっかりとこなせるでしょう。後は履歴書などの書類対策と面接対策が重要ですね。
看護師の職場はどこでも安定しているので、将来性が高くなっているのですが、献血関連施設は血液を世界中に届けているということもあり、安定していることが多い看護師の職場でも抜群の安定性を誇っています。輸血がなくなるということは現時点ではまずありませんし、必要不可欠なので、将来性も非常に高い職場になっています。新人看護師が注意するべきことは、やはり採血ができるかどうかですね。