看護師のスキルアップ資格「マタニティビクス認定インストラクター」
マタニティビクスというプログラムをご存知でしょうか?エアロビクスがベースになっているのですが、そのままでは激しく体を動かさないといけないので、妊婦さんでも無理なくできるような運動にしたものをさします。
このマタニティビクスの指導のできる資格のことを、マタニティビクス認定インストラクターです。
マタニティビクス認定インストラクターは妊婦の安全を常に確認しながら、エクササイズを指導する役割があります。身体に無理な負担をかけないようにしながら、健康のために体を動かすような感じです。
産婦人科に努めている看護師がこの資格を持っていると、妊婦さんの健康管理がよりしっかりと行えます。キャリアアップするために、マタニティビクス認定インストラクターの取得を目指す看護師も多いです。
マタニティビクス認定インストラクターの資格保有者数ですが、おおよそ2500人程度いるとみられています。合格率は公表されていませんが、しっかりと事前対策をしておけば合格は十分可能な資格といえます。
マタニティビクス認定インストラクターの資格取得方法・条件
日本マタニティフィットネス協会という一般社団法人が認定をしています。妊娠中や産後の女性、さらに赤ちゃんが欲しいけれどもなかなか子宝に恵まれない人のためのフィットネスプログラムを提供している団体です。
受験資格
日本マタニティフィットネス協会が主催する講習会に受講することが必須の条件となります。講義と実技講習会とに分かれ、講義は12.5時間、実技講習会が27時間のカリキュラムによって構成されています。
全てのカリキュラムが修了すると、修了証が発行されます。この修了証が受験資格を証明するものになるわけです。ちなみに実技講習会は、講義を受けてから2年以内に受講しないと失効してしまいますから、注意が必要です。
試験の概要
試験は2時間の筆記試験と1時間の実技試験で考査が行われます。実技試験では、マタニティビクスで使っている動きを覚えているかどうかがチェックされます。
産婦人科での資格手当も期待できる
女性の中にはいつまでもスリムな体型を維持したいという思いがあります。しかし出産後産後太りの状況に陥る人が多いです。そこで産後ダイエットに高い興味を持っている人も多いです。
ただし妊娠中にあまり食事制限してしまうと、お腹の中の胎児に悪影響が及びます。このような微妙なバランスをいかに取るかが問題です。
そこで重要な役割を果たしているのが、マタニティビクス認定インストラクターです。マタニティビクスは妊娠中でもあまり体に負担をかけることなく、適度に運動して健康を維持することが可能です。また出産後産後太りを予防する意味でも大きな意味合いがあります。
産婦人科の中には、運動プログラムを導入しているところが多いです。その意味でもマタニティビクス認定インストラクターの資格を持っていると、採用されやすくなるでしょう。
産婦人科の看護師の平均月収が30万円前後になります。しかしマタニティビクス認定インストラクターの資格を取得していると資格手当が付きます。中には月収で40万円以上もらって活躍している看護師もいるほどです。
パートで勤務する場合、時給2000円以上、中には3000円くらい支給してくれるような案件も見られます。
マタニティビクス認定インストラクターの資格に興味がある看護師さんへ
マタニティビクス認定インストラクターはやはり産婦人科で活躍する看護師におすすめの資格だと思います。身体を動かしたときに、気分はスカッとした経験はありませんか?運動することはストレス発散でもプラスになります。
出産経験のある方ならお分かりでしょうが、妊娠や出産後、強いストレスを受ける人もいます。中には育児ノイローゼにまで発展する人もいます。マタニティビクスをすることで、気分転換になるのでこれからニーズはますます高まるでしょう。
将来は独立して仕事ができるかもしれませんよ。自分でマタニティフィットネス教室やストレッチ教室を開講して、受講生を集めることも十分可能ですね。