看護師のスキルアップ資格「色彩検定」
色彩検定とは、色に関する専門的な知識やスキルを持っていることを証明する資格になります。
それぞれの色には効果や心理的な影響があるといわれています。この効果を利用して、より快適な日常生活が送れるように寄与する人になります。
色彩検定には1~3級の資格があります。1級資格を有していると、色のスペシャリストになって高く評価されます。
色彩検定の資格保有者数は、公表されていません。しかし10~20代のような比較的若い世代の間で人気のある資格です。キャリアアップのために社会人が取得するにはもちろんのこと、今後の就職活動のためか、専門学生や大学生でも資格取得を希望する人が多いです。
難易度ですが、級が上がるにつれアップします。2~3級の合格率は60~70%台で推移しています。しかし1級試験は30%台で推移しているため、1級試験に合格するためにはかなり入念に試験対策をする必要があります。
色彩検定の資格取得方法・条件
色彩検定協会という公益財団法人が主催して資格の認定をしています。色彩検定協会は、文部科学省が後援しています。
受験資格
色彩検定の試験は、基本的に受験資格は設定されていません。しかも3級から受験をする必要もありません。しかも1級と2級、2級と3級は併願することが可能で同一の日程で一気に受験できます。
試験の概要
2~3級試験に関しては、マークシート方式になります。3級は70分、2級は80分の試験時間で問題を解きます。2級試験は一部記述式の問題も含まれますから注意が必要です。
1級試験は2段階で考査されます。1次試験は2級試験と一緒でマークシート方式、一部記述式を含めた問題を90分で問題を解かないといけません。2次試験は90分で記述式メイン、一部実技試験があります。いずれの試験も70%程度の正答率が合格ラインです。
ちなみに1級試験は1次試験に合格しないと2次試験には進めません。また1次試験に合格すると、2年間はその記録が残ります。2年間は1次試験の試験は免除になり、いきなり2次試験を受験することも可能です。
看護や介護の世界でも活用できる資格
看護師が色彩検定の資格を取得してメリットがあるのか、このような疑問を持つ人もいるでしょう。色にはそれぞれ別々の心理的な効果をもたらすといわれています。
この効果を活用して、病室のコーディネートを提案するのに役立ちます。入院患者の中には、長期にわたる病院生活を強いられている人もいます。そのような人にとって、味気ない病室でずっと過ごすのは苦痛になりかねません。
また子供の中にも病気を抱えて入院生活を送っている人もいます。同世代の子供たちが外で走り回っている光景を見て、気分が落ち込むかもしれません。そのような子供たちを元気づけるために、病室の印象を変えるカラーコーディネートするためにも、色彩検定の資格は生かせます。
今後は高齢化社会が進み、自宅療養する高齢者も増えるでしょう。訪問看護のサービスも増えてくるでしょう。少しでも充実した生活が送れるように、色彩検定の知識を生かしてカラーコーディネートの提案をする時にも役立つでしょう。
色彩検定の資格に興味がある看護師さんへ
入院生活が長くなると、「自分は退院できるのか?」「自分は何か大変な病気にかかっているのではないか」といった不安に駆られる患者も出てきます。
色の中には聖心を安定させる作用のある色もありますから、色のコーディネートで少しでも患者が快適に病院生活が送れるかもしれませんよ。
色彩検定の資格を取得しておけば、もしかすると今後カラーセラピストとして独立して活躍できるかもしれませんよ。フリーランスとしていろいろな世界で色に関するアドバイスを行うとか、個人でサロンを開業している人もいるくらいです。
色彩検定はしごとだけでなく、プライベートでも役立つと思いますよ。部屋やファッションのコーディネートをする時に、色の組み合わせに関して専門的な知識を活用すれば洗練された印象になります。魅力的な人間になりたい人もおすすめですね。