看護師のスキルアップ資格「チャイルドマインダー」
共働きや片親の世帯も日本では増加していて、この場合仕事中子どもの面倒をどこにお願いするかが問題になります。チャイルドマインダーは、少人数の子供の保育の担当できる人です。
イギリスではチャイルドマインディングのシステムが整備されていて、1名チャイルドマインダーの資格保有者がいると最大で4名までの子供の保育ができます。
チャイルドマインダーの資格保有者数は公表されていませんが、2015年現在2万5000人以上が受講したといいます。子育てを社会全体で請け負う風潮は今後ますます日本では高まってくるでしょう。チャイルドマインダーはその一角を担う重要な人たちになるでしょう。
チャイルドマインダーの資格取得するためには、試験を受ける必要があります。試験の難易度ですが決して高くはありません。合格率は例年70~90%くらいで推移しています。
たとえ不合格になったとしても、追試システムがありますから資格取得できる可能性は十分考えられます。
チャイルドマインダーの資格取得方法・条件
チャイルドマインダーの資格を認定している所は複数あります。NCMAジャパンやチャイルドマインダージャパン、通信教育大手のヒューマンアカデミーなどでも主催しています。どの団体の主催する試験でも、難易度はほとんど変わりません。
試験を受けるには?
チャイルドマインダーの認定試験を受けるためには、別に特定の条件はありません。16歳以上の方であれば、誰でも受験できます。看護師の方であれば、誰でも受験できるはずです。
試験の概要
チャイルドマインダー試験は筆記試験で三択と○×、記述式の問題が出題されます。先ほども紹介したように、複数の団体が認定試験を実施しています。試験時間が異なります。
NCMAジャパンは試験時間が60分、チャイルドマインダージャパンの場合40分の試験時間となります。ヒューマンアカデミーは公表されていないため、事前に問い合わせしておいた方が良いでしょう。
チャイルドマインダーとベビーシッターの違い
少人数の子供の保育をするといわれると、ベビーシッターをイメージする人も多いかもしれません。
ベビーシッターはアメリカ、チャイルドマインダーはイギリス発祥のシステムでお国柄により少し異なります。
ベビーシッターはどちらかというと、職業として子どもに接する要素が強いです。しかし、チャイルドマインダーの場合、保護者に近い立場から子供の面倒を見る形になります。子どもの家庭環境をベースにして、子供の保育をしないといけません。
チャイルドマインダーの場合、依頼人の自宅に向かって子供の面倒を見ることが多いです。それ以外にも自宅に子供を集めて面倒を見るスタイルをとっている人もいます。保育園や幼稚園のスタッフとして働くのとも異なります。
待機児童の問題をニュースなどで耳にしたことのある人もいるでしょう。このため、チャイルドマインダーの需要は高まっています。保育園や幼稚園のような集団保育とは違って、少人数保育になるため、目が届きやすいところも保護者にとっては安心材料です。
看護師でチャイルドマインダーの資格を持っていれば、小児科病棟などでそのスキルを生かせます。子どもの患者のケアをしっかりと行えば、子どもを預けている親御さんも安心して任せられるはずです。
チャイルドマインダーの資格に興味がある看護師さんへ
先ほども紹介したようにチャイルドマインダーは、将来的にはフリーランスや独立開業できる資格です。自分のペースで仕事ができますから、将来長きにわたって活用できる資格だと思いますよ。
しかも今は子供のいない人でもチャイルドマインダーの資格を取得すれば、資格取得時の勉強で培った知識やスキルを自分の子育てのために将来生かせるかもしれませんね。
仕事として活用できるだけでなく、自分の今後にとってもプラスですよ。家庭的な保育スタイルを目指している看護師なら、チャイルドマインダーの取得を目指しましょうね。