看護師の関連資格「インテリアコーディネーター」
ライフスタイルが多様になって、生活空間に関するアレンジのニーズも多種多様になってきています。そこで重視される資格の中の一つに、インテリアコーディネーターがあります。インテリアコーディネーターとは、生活する人の要望を反映した快適な住空間のプロデュースを行う人です。
看護師とインテリアコーディネーターは関連がないのでは、と思う人もいるでしょう。しかし病院のインテリアコーディネートを変えることで、病室をより快適な空間とすることも可能です。
入院患者の中には、長期療養を強いられる人もいます。そのような人が少しでも朗らかに院内で生活できるようにするために、インテリアコーディネーターの資格を持っている人が求められるケースも見受けられます。
30回以上の資格試験の中で、毎年2000~3000人程度の合格者が出ています。このため、数万人程度の資格保有者がいると推定されます。合格者の内訳を見てみると、多くが女性でどちらかというと若い世代に人気の資格です。
インテリアコーディネーターの資格試験ですが、やや難易度は高めと思いましょう。独学で資格取得するのは難しいですから、スクールに通うとか、通信教育を受講して勉強している人が多いです。
インテリアコーディネーターの資格取得方法・条件
インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が行っています。もともと社団法人でしたが、平成24年に公益社団法人へ移行しました。
●受験資格
インテリアコーディネーターは2次試験の考査で合否の判断が行われますが、1次試験に関してですが特別受験資格はありません。
誰でも受験は可能です。1次試験に合格できないと2次試験は受験できません。2次試験は過去3年以内の合格者が対象になります。
●試験内容
1次試験はマークシート方式で実施されます。インテリア商品と販売の基礎知識、インテリア計画と技術の基本に関して出題されます。
1次試験に合格すると、2次試験が受験できます。2次試験に関しては、論文・プレゼンテーション試験で実施されます。インテリアコーディネーターとしての資質や能力、職業倫理を持っているかどうかが論文で判断されます。
その他にも相手の要望に応えてインテリア計画を立てられるかどうかのコンサルティング能力に関する考査も行われます。
プレゼンテーションは、インテリア企画に関するコンセプトやプランニング、プレゼン能力などが問われます。出題範囲は広いですから、総合的に学力をアップすることがポイントです。
インテリアコーディネーターの資格を医療の現場で活かす
看護師がインテリアコーディネーターの資格を取得することで、病室のデザインのコーディネートを提案するなど、新たな分野で活躍できる可能性が高まります。
また、今後入院期間を短縮化する動きも高まってきますので、自宅療養する人も増えるかもしれません。
この場合、自宅で快適に生活できるためにインテリアコーディネーターの資格が生きる可能性もあります。リフォーム業者や訪問看護ステーションに就職して、インテリアのコーディネートを提案する仕事もできるでしょう。
インテリアコーディネーターはこのように職業関係で活用できます。また、自分の生活空間をより快適なものにするために、インテリアコーディネーターの勉強で培った知識を活用する方法もあります。
ナースステーションのコーディネートなども提案して、快適に効率的に作業できる空間に変えられます。
インテリアコーディネーターの資格に興味がある看護師さんへ
インテリアコーディネーターは医療施設や介護施設などで、施設利用者や入居者に快適に過ごすための空間づくりで活躍できますね。その他にも建築関連やインテリア関連のメーカー、ショウルームなども職場になりえます。
また最近リフォームが流行しています。リフォーム業者に就職して、お客さんの希望に沿ったコーディネートを提案する仕事もありますよ。
将来的には独立して活躍することも可能です。フリーランスであれば、自分のペースで仕事ができ、プライベートも充実できますね。