看護師のスキルアップ資格「BLSヘルスケアプロバイダー/ACLS・PALSプロバイダー」
公共施設やショッピングセンターのような人の集まってくるところには、AEDが設置されていることが多いです。急病で倒れた場合、心停止の状態から蘇生するために欠かせない装置です。
このAEDの使用を含めた一次救命処置を行うための資格として、BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーがあります。ACLSプロバイダーやPALSプロバイダーはBLSヘルスケアプロバイダーのスキルアップ資格になります。
ACLSプロバイダーは、一次救命処置の他にも心停止によって起きる初期治療から二次救命処置まで行える人に与えられる認定資格です。
PALSプロバイダーになると乳児や用事をはじめとする小児の緊急事態から救うための二次救命処置が可能になります。
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーの資格保有者数は、公表されていません。しかし保有者のジャンルは多種多様です。
看護師などの医療スタッフから究明し、教育従事者やスポーツ指導者など医療関係者以外の人も資格取得を目指します。
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーの試験を受けるためには専門のコースを受講する必要があります。コースを受講すれば、ほとんどの人が資格取得は可能だと思ってください。
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLS・PALSプロバイダーの資格取得方法・条件
日本ACLS協会が認定しています。こちらは国際トレーニング組織でアメリカ心臓協会と提携しています。
受験資格
日本ACLS協会が提供しているコースを受講することが条件です。
BLSヘルスケアプロバイダーコースは1日、ACLSプロバイダーコースとPALSプロバイダーコースは2日間のプログラムになります。
BLSヘルスケアプロバイダーを履修していないとACLSプロバイダー並びにPALSプロバイダーのコースは受講できませんから、注意しましょう。
試験内容
筆記試験で行われます。すべての資格で84%以上の正答率が合格ラインとなります。
試験に合格するとそれぞれ、BLS for Healthcare Provider CardとACLS Provider Card、PALS Provider Cardという認定証が交付されます。
こちらの有効期限は2年間となります。コース受講中に試験は実施され、もし合格できなかった場合には、当日中にもう一度再試験を受けられます。
病院でのニーズが高い資格
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーの資格は特に救急病院ではニーズの高い資格といえます。AEDという命を救うために欠かせない装置のスペシャリストですから、救命処置が必要な時には役立ちます。
特に日本の場合、自然災害が全国で起こります。台風や地震などで多数の負傷者が出る可能性もあります。この時にBLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーのスタッフがいれば、手早く処置をどんどん行うことも可能です。
そこで病院の中には、BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダー資格取得のための費用を全額負担してくれるなど、バックアップを充実させている医療機関も見られるほどです。
今後は高齢化社会もどんどん進み、ますます需要が高まると予想されています。スキルアップや社会に貢献したい気持ちの強い人は取得して損はないでしょう。
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLS・PALSプロバイダーの資格に興味がある看護師さんへ
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーの資格を取得すれば、先ほど紹介したように病院やクリニックで救命救急医療を担当するときに活躍できますね。
その他にも幼稚園や保育所、学校、一般企業などでも活動できます。さらにはスポーツインストラクターに転職できるかもしれませんね。
BLSヘルスケアプロバイダー/ACLSプロバイダー/PALSプロバイダーは、仕事として生かせるだけではありません。
日常生活の中でも役立てられる資格です。家族が急病に倒れた場合、救急車が到着する前に正しい措置ができ、命を救える可能性も高まりますよ。