クリニカルスペシャリストの看護師求人データ
クリニカルスペシャリストの仕事内容
クリニカルスペシャリストは医療機器や用具関係のメーカーに就職して、自社の製品の正しい知識を医療関係者にレクチャーするのが主な業務です。フィールドナースという呼称で呼ばれることもあります。具体的な仕事内容ですが、技術営業とアフターケアの2種類にさらに分類できます。
技術営業とは、簡単に言ってしまうと自社製品の売り込みです。製品の技術面の説明をし、場合によっては実際にデモンストレーションとして操作することもあります。お客さんである医療機関の他にも、展示会やセミナーで参加者に対して説明することもあります。
医療スタッフにはその機器を導入するかどうかを決める権限はないかもしれません。院内で同意を取り付けて購入する形になるため、医療スタッフに説明するときにはパワーポイントなどを使って、提案資料を作成し、わかりやすい説明を心がけることも大事です。
アフターケアの仕事は、ポストセールスの作業になります。自社製品を購入してくれた医療機関に対して、製品の使い方の説明や関連する医療知識を提供する業務です。使い方に関して医者や看護師から質問されることもありますので、丁寧な説明ができるように心がけましょう。
クリニカルスペシャリストの給料・待遇
クリニカルスペシャリストの求人情報を見てみると、大体年収で450~550万円といった条件で募集している案件が多いです。看護師全般の平均年収は430万円程度と言われていますから、年収の部分ではかなり厚遇されているといえます。しかもこれは初期段階の収入です。もしかすると昇給して、今後は上で紹介した年収よりも大きな稼ぎを得られる可能性も十分あります。
クリニカルスペシャリストの収入を見てみると、歩合制としている案件も見られます。基本給があらかじめ設定されていて、例えば営業で契約をとると上乗せされるといった給与システムです。これだと頑張って売り込めば売り込むほど、給料も上がります。仕事にやりがいを見いだしたいと思っている人にとっては魅力的です。外資系の医療機器メーカーで、このような歩合制をとっているところが多いです。
体力的には病棟看護師よりも楽になる
病棟看護師の中で離職を検討する人は多いです。その理由はいろいろとあるでしょうが、その中でも多いのが激務に体がついていけないというものです。夜勤や日勤があって、不規則な日程ですし、休日出勤や残業も重なります。その結果、心身ともにボロボロになってしまう人も結構多いです。
クリニカルスペシャリストは、医療機器メーカーという会社の一員として仕事をします。このため、残業は多少あるかもしれませんが夜勤を担当することはありません。土日も基本休日のところが多く、不規則な生活リズムで仕事を強いられることもなくなります。
病棟看護師の中には、命にかかわるような所で仕事をしている人も多いでしょう。自分のミスで、患者がもしかすると命を失ってしまうかもしれないとなるとかなりの精神的なプレッシャーの中で仕事を強いられます。クリニカルスペシャリストの場合、直接患者の看護活動をするわけではありません。このため、自分のミスが文字通り命取りになるかもしれないといったストレスを感じることもないでしょう。
ただし先ほども少し見たように、歩合制をとっているところも多いため、収入が安定しない可能性があります。特に外資系企業はシビアで、実績を残せないと給料が低くなるとか、下手すると職場にいられなくなる可能性もあります。このような厳しい所で仕事ができるだけの精神的なタフさが要求されます。
クリニカルスペシャリストの求人探しのポイント
クリニカルスペシャリストは会社によって、具体的に求められる人材が異なります。医療機関に対する営業がメインの所もあれば、セミナー講師、データ解析や営業の後方支援をしてくれる社員など様々です。そこで具体的な仕事内容をあらかじめ確認しておくべきです。
そのためには看護師専門の求人サイトを活用しましょう。独自に職場別の情報収集が行われているので、アドバイザーから詳しい仕事内容をあらかじめ教えてもらえます。このため、理想と現実のギャップに苦しむこともなくなるわけです。